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【市況】NY株式:ダウは62ドル高、好調な雇用統計も追加利上げは困難との見方広がる


4日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は62.87ドル高の17006.77、ナスダックは9.60ポイント高の4717.02で取引を終了した。2月雇用統計で非農業部門雇用者数が24万2000人増と予想を大幅に上回ったほか、失業率も前月比横ばいの4.9%と好調な内容となった。堅調な米国の雇用情勢が好感される一方で、追加利上げへの警戒感から、朝方は揉み合う展開となった。しかしながら、平均時給が下落したことで3月の利上げは困難との見方が優勢となり上昇に転じた。堅調な原油相場も支援材料となった。一時上げ幅を縮小する場面もあったが、引けにかけて再び上昇した。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器や素材が上昇する一方で耐久消費財・アパレルや医薬品・バイオテクノロジーが下落した。

法人向けハードウエア・サービス事業のヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)は決算内容が好感され、大幅上昇。映画館チェーンのAMCエンターテイメント(AMC)は同業カーマイク・シネマズと11億ドルで買収合意し、ともに上昇。百貨店のJCペニー(JCP)は一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、堅調推移。原油価格の上昇を受けて、深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)や、独立系石油ガス生産のアナダルコ(APC)などが買われた。一方で、税務サービスのH&Rブロック(HRB)は、予想を上回る赤字決算となり、大幅下落となった。

5日から16日にわたり、中国の全国人民代表大会(全人代)が開催される。何らかの金融緩和策が発表されれば株式相場に追い風となるだろう。

Horiko Capital Management LLC

《NO》

 提供:フィスコ

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