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2016年03月05日09時05分

【経済】NYの視点:【3/1IMM】円買い持ち08年来で最大、来週の注目はECB理事会、ドラギ会見、日本GDP、中国全人代


シカゴIMM、投機・投資家筋のポジションで3月1日付けのネットの円の買い持ち高は前週からさらに増加し、2008年3月来で最大となった。市場が円の買い持ちに傾斜したため、円が下落しやすくなった可能性もある。

来週は欧州中央銀行(ECB)の定例理事会、会合後のドラギECB総裁の会見、英中央銀行のカーニー総裁の議会証言に注目が集まる。さらに、米国の年内の利上げの軌道を探る上で、労働市場指数で労働市場のたるみ具合をはかる。また、引き続き原油、人民元相場動向を睨んだ展開。中国では貿易収支や輸出・輸入の発表が予定されているほか、「第12期全国人民代表大会」第4回会議が開幕する。日本の10?12月期の国内総生産(GDP)改定値は速報値から下方修正される見込み。景気底入れのため、一段の緩和が必要だとの見方は根強い。

米国は15?16日に予定されている連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて、連邦準備制度理事会(FRB)はブラックアウト期間入りするため、フィッシャー米FRB副議長、ブレイナード米FRB理事以外のFRB関係者の講演は予定されていない。

米労働省が発表した2月雇用統計で失業率は4.9%と予想通り8年ぶりの低水準を維持。また、非農業部門雇用者数は前月比24.2万人増と、雇用増加数は予想外に20万人台を回復。また、過去2ヶ月分も3万人上方修正された。1月分は速報値の15.1万人増から17.2万人増へ、12月分は26.2万人から27.1万人へそれぞれ上方修正された。労働参加率も62.9%と、昨年1月以降ほぼ1年ぶりの高水準に回復した。不完全雇用率も9.7%と、1月の9.9%から低下し2008年以降6月で最低となったことは好感材料となる。雇用統計を受けて、アトランタ連銀は1?3月期の国内総生産(GDP)の成長見通しを従来の1.9%から2.2%へ引きあげ。個人消費の伸びを3.1%から3.3%へ、実質民間国内投資の成長を、マイナス0.4%からプラス0.8%へそれぞれ上方修正した。

しかし、平均賃金は前月比マイナス0.1%と、予想外に2014年12月来のマイナスに落ち込んだ。雇用の増加が低賃金の職種に限定されていることが課題となり労働市場のたるみが依然存続している証拠となる。また、週平均労働時間も34.4と、予想外に1月34.6から低下し2014年2月以降2年ぶりの低水準で、失業率が今後上昇する可能性を示唆。米国利上げの軌道は依然不透明感が強い。

中国では、「第12期全国人民代表大会」第4回会議が開幕する。習近平政権は2016-2020年の「第13次5カ年計画」を発表。貿易や輸出の結果、また、李克強首相が行う「政府活動報告」で明らかにされる新たな5カ年計画の見通し次第で、世界経済への鈍化懸念を再燃させ金融市場を混乱させる可能性もある。中国政府は年平均6.5?7.0%の成長率目標を掲げる見通しだという。

欧州中央銀行(ECB)は定例理事会ですでにマイナス水準である預金金利をさらに10ベーシスポイント引き下げマイナス0.4%に設定すると予想されている。量的緩和(QE)の規模拡大見通しも強まりつつありユーロの圧力となる。

●米国

7日:2月労働市場情勢指数:1.0(1月0.4)、フィッシャー米FRB副議長がNABE会議で講演、ブレイナード米連邦準備制度理事会(FRB)理事が講演、
8日:米大統領選、ハワイ州党員集会(共)、アイダホ州予備選(共)、ミシガン州予備選(民、共)、ミシシッピ州予備選(民、共)

●中国

5日:「第12期全国人民代表大会」李克強首相が行う「政府活動報告」で政府財政、国内総生産(GDP)見通しを発表

8日:2月貿易収支:予想507.5億ドル(1月632.9億ドル)、輸出:予想前年比‐15.0%(1月‐11.2%)、輸入:予想前年比‐10.2%(1月‐18.8%)
10日:2月消費者物価指数:予想前年比+1.8%(1月1.8%)、生産者物価指数:予想前年比‐4.9%(1月?5.3%)

●欧州

7日:ユーロ圏財務相会合、欧州連合(EU)首脳会議
8日:ユーロ圏10?12月期国内総生産(GDP)改定値:予想前期比+0.3%(7?9月期+0.3%)
10日:欧州中央銀行(ECB)定例理事会:予想主要政策金利0.05%(前回0.05%)、預金金利?0.4%(前回‐0.3%)、限界貸出金利0.3%、ドラギECB総裁会見

●英国

23日:カーニー英中央銀行総裁が議会証言、6月23日の英国のEU離脱の是非を問う国民投票に関し

●日本

7日:黒田日本銀行総裁講演
8日:10?12月期国内総生産(GDP)改定値:予想前期比年率‐1.6%(?1.4%)、1月国際収支

●地政学的リスク

ウクライナ紛争
ガザ紛争
イラク、イスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」
シリア
イエメン

【IMM】

ネット・円買い持ち:+59,625(3/1)←円買い持ち:+52,734(2/23)(直近ネット円買い持ち最高水準:08年3/25+65,920、04年2/6+64499)(過去最高ネット円売り持ち高:07年6/26-188,077)

*ユーロ
ネット・ユーロ売り持ち:-68,541(3/1)←ユーロ売り持ち:-46,857(2/23)(07年5/15:+119,538過去最高買い持ち高、10年2/9-57,152過去最高の売り持ち高)

*ポンド
ネット・ポンド売り持ち:-39,378(3/1)←ポンド売り持ち:-33,068(2/23)(07年7/22:直近ネット買い持ち高最高水準+98,366)

*スイスフラン
ネット・スイスフラン売り持ち:-1,507(3/1)←スイスフラン売り持ち:-2,321(2/23)(過去最高スイスフランネット売り持ち高:07年6/19:-79,331)

*加ドル
ネット・加ドル売り持ち:-30,478(3/1)←加ドル売り持ち:-36,940(2/23)(直近ネット買い持ち高最高水準:07年10/12+83001)

*豪ドル
ネット・豪ドル買い持ち: +16861(3/1)←豪ドル売り持ち:+9575(2/23)

《NO》

 提供:フィスコ

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