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【市況】米国株見通し:雇用統計にらみ、来週のECB刺激策への期待も


『米株式市場』


3日のNY市場は上昇。原油安のほか、ISM非製造業で雇用指数が50下回ったことなどが嫌気されたが、雇用統計の結果を見極めたいとの思惑から、引けにかけて上昇に転じている。ダウ平均は44.58ドル高の16943.90、ナスダックは4.00ポイント高の4707.42。


雇用統計を控え、結果待ちの状態とみられ、グローベックスは小動きに推移している。欧州は高安まちまち。まずは米雇用統計の結果が市場に影響を与えることになる。市場コンセンサスは、雇用者は19.5万人増(前月は15.1万人増)が見込まれている。コンセンサス通りであれば市場は好感することになると考えられる。また、利上げ見通しに影響を与える可能性はあるが、それでも3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での市場予想は「据え置き90%」である。利上げ観測につながらないとなれば、雇用統計の結果が予想通りであれば、一先ず市場は好感しそうである。


一方、予想を下振れ場合は嫌気されることになろうが、翌週に7日にEU首脳会議、ユーロ圏財務相会合が開催される。10日にECBが政策金利を発表し、ドラギ総裁が会見を行う。ECBは既に、刺激策を「見直し、再検討する可能性」があると言明しており、金融安定化に向けた手段が注目されるため、底堅さが意識されそうだ。

《TY》

 提供:フィスコ

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