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【通貨】来週の為替相場見通し=ECB理事会など相場左右、115円抜けが焦点

 来週の外国為替市場のドル円相場は、米雇用統計や欧州中央銀行(ECB)などに左右される展開となりそうだ。予想レンジは1ドル=112円80~115円30銭。

 この週は国内外の株式市場の上昇に伴うリスク姿勢の後退もあり、ドル買い・円売りが優勢となり、一時114円50銭台まで値を上げた。来週にかけて一段の上値を追えるかがポイントとなる。まずは今晩の米雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想(19万5000人増)を超えられるかどうかが注目点。3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げは見送られる見通しだが、強めの数字となった場合、先行き再度金利引き上げ観測が台頭する可能性がある。

 また、10日にはECB理事会が予定されている。追加利下げが実施され、ユーロ安が進んだ場合、14日から15日にかけての日銀金融政策決定会合に向けた思惑が出ることも予想される。チャート的には市場では115円抜けが当面の焦点とみられており、このラインを抜ければ一段のドル高・円安に弾みがかかることもあり得る。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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