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【市況】相場の転換点を迎える可能性【クロージング】


4日の日経平均は4日続伸。54.62円高の17014.78円(出来高概算26億5000万株)で取引を終えた。急ピッチの上昇に対する反動のほか、為替相場が円高に振れていたこともあり、利益確定の売りが先行。ただし、寄り付き直後に一時100円近く下げる場面もあったが、その後は底堅い値動きが続いた。前引けにかけて下げ幅を縮めると、後場寄り付きはプラス圏に浮上し17000円を回復。米雇用統計への期待のほか、原油相場に底入れ感がみられていること、中国全人代の開幕を控え政策期待なども高まるなか、終値では約1ヶ月ぶりに17000円を回復した。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1400を超えており、全体の7割を占めている。規模別指数では中小型株の強さがめだった。セクターでは鉱業、石油石炭、ガラス土石、海運、証券、非鉄金属、機械、卸売、空運、精密機器などが強い。一方で、医薬品、情報通信、保険、不動産などが一服となり、リターンリバーサルの流れとなっている。

日経平均は今年初の4日続伸となった。流れとしては米雇用統計への期待が高まった格好に映るが、中身はリターンリバーサルであり、ポジションをニュートラルにした形とみられ、楽観的な見方には傾いていないだろう。とはいえ、原油相場についても底堅さが意識されているほか、中国では全国人民代表大会(全人代)の開幕を控えている。来週にはECB理事会も控えており、相場の転換点を迎える可能性はありそうだ。

《AK》

 提供:フィスコ

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