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【市況】<マ-ケット日報> 2016年3月4日

 4日の市場は日経平均が4日続伸。終値は前日比54円高の1万7014円で、先月8日以来、約1カ月ぶりに1万7000円の大台を回復した。日経平均の4連騰は今年初。米国株中心に株式市場が安定感を取り戻しており、東京市場も買い戻しを中心に水準訂正が継続している。東証1部の出来高も26億株と比較的高水準を保っており、実需筋の買いも多少は混じってきているようだ。

 昨日の米国市場は材料不在のなか、じわりとした押し目買いに支えられてダウ平均が3日続伸。1月5日以来約2カ月ぶりの水準まで戻してきた。中頃までは欧州の株安を受けて利益確定売りに押されていたが、原油相場が安定した動きを見せていたことから押し目買いが勝り出し、終盤にはプラス圏へと浮上している。米国は原油安・ドル高という逆風が一巡し、収益に対する悲観的な見方が後退しつつある。さて、直近の3連騰で地合いの変化が明確となってきた東京市場は、本日も朝安のあとに切り返し、連騰による過熱感をものともせず、日経平均は1カ月ぶりに1万7000円台を回復した。昨晩の米国市場で日経平均先物が安く終えていたことから、本日中の1万7000円台回復はやや疑問視されていたが、フタをあけてみれば押しは浅く、まだ戻りが続きそうな感触が広がっていった。取り立てて目立った材料は見当たらなかったが、相場の底打ち感が強まったことで低位株や出遅れ株を買う動きが活発化している。今晩の米雇用統計は気になるが、来週も基本的には戻りを試す流れが継続しそうである。(ストック・データバンク 編集部)

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