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【特集】ハウスドゥ Research Memo(11):ハウス・リースバックは保有資産の増加とともに利益貢献が拡大


■業績動向

(2) 2016年6月期 通期予想

ハウスドゥ<3457>の2016年6月期の通期予想は、売上高が前期比12.2%増の16,355百万円、営業利益が同49.9%増の924百万円、経常利益が同56.8%増の804百万円、当期純利益が同48.1%増の523百万円と期初予想のままになっている。前年度実績の上・下期比率を見ると、売上高で47.5%:52.5%、経常利益で55.0%:45.0%であった、2016年6月期の上期の割合は、当初予想で売上高が48.7%、経常利益で42.3%とされていた。実績ベースでは、通期予想が変更されなかったこともあって、通期予想に対する進捗率が売上高で53.1%、経常利益では83.7%となった。1月~3月がハイシーズンに当たるため、その状況を踏まえてから通期予想の見直しをする意向でいるが、上方修正される可能性が極めて高い。

成長のけん引役は、フランチャイズ事業と不動産売買事業が担う。フランチャイズ事業は、新規加盟店の獲得に拍車がかかっている。今期の新規加盟契約件数を前期比16.9%増の90件とし、退店も落ち着くため、期末の加盟店数は23.7%増の386店舗を計画している。不動産売買事業は、実需に応じた体制をとっている。同事業に仲介部門より人員をシフトすることで、買取物件を厳選しつつ、直営エリアの仕入れを強化して増収を図る。ただし、2017年4月に予定されている消費税率引上げの影響を考慮して、2018年6月期は不動産売買事業の売上を抑える考えである。不動産賃貸事業であるハウス・リースバック事業は、ストック型ビジネスのため、保有資産の増加とともに利益への貢献は大きくなるだろう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)

《HN》

 提供:フィスコ

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