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【市況】日経平均は4日続伸、売り先行も切り返し約1ヶ月ぶり17000円回復/相場概況


日経平均は4日続伸。軟調な米経済指標を受けて朝方の為替相場が円高方向に振れていたことなどから、日経平均は前日までの上昇に対する利益確定売りが先行して32円安でスタートした。前場は16900円を挟んだもみ合いが続いたが、前引けにかけて強含みとなり、後場の寄り付き後に一時17042.92円(前日比82.76円高)まで上昇して2月8日以来約1ヶ月ぶりに17000円を回復した。その後は前日終値を挟んだもみ合いとなったが、終値では17000円台を維持して本日の取引を終えた。

大引けの日経平均は前日比54.62円高の17014.78円となった。東証1部の売買高は26億5272万株、売買代金は2兆4902億円だった。業種別では、鉱業が6%を超える上昇となったほか、石油・石炭製品、ガラス・土石製品が上昇率上位だった。一方、医薬品、情報・通信業、保険業が下落率上位だった。

個別では、三菱UFJ<8306>、トヨタ自<7203>、三井住友<8316>、日産自<7201>、富士重<7270>などが堅調。ソニー<6758>、村田製<6981>、アルプス電<6770>は3%前後の上昇。国際帝石<1605>が7%近く上昇したほか、東芝<6502>も5%超の上昇と上げが目立った。シャープ<6753>は台湾・鴻海精密工業との買収協議進展への期待から急伸。また、テーマ株物色の流れでマネパG<8732>がストップ高で東証1部上昇率トップに、サイバネット<4312>も大幅高で同2位となった。一方、ファナック<6954>、ファーストリテ<9983>などの値がさ株や、三井不<8801>、JR東<9020>、JR東海<9022>などが軟調。KDDI<9433>が4%安となったほか、NTT<9432>やNTTドコモ<9437>など通信大手の下げが目立った。小野薬<4528>は5%近い下げ。また、前日決算発表したくら<2695>や今期業績予想を下方修正した大阪チタ<5726>が急落し、トリドール<3397>などとともに東証1部下落率上位となった。
《HK》

 提供:フィスコ

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