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【市況】【今日の相場見通し】本日の予想レンジ 16,700円~17,000円。

 米ダウ平均は、週末の雇用統計発表を控え、様子見基調から上値の重い値動きとなったが、終盤は買い方優勢の展開となり小幅続伸で取引を終了。ただ、シカゴの日経平均先物は、東京市場が意外高となった影響もあり、利益確定の売りが先行する形から下落して取引を終えていることから、東京市場はマイナス圏での取引開始となりそうだ。

 一巡後は、今晩の米雇用統計の結果を見極めたい参加者が多いことや、短期的な過熱感による利食い売りと、週末特有のポジション整理により、マーケットの上値は重い値動きが想定される。

 ただ、テクニカル的には5日移動平均線(16,555円前後)が、横ばいから上向きに転換する持合い上放れの状態となり、明確に25日移動平均線(16,448円前後)とのゴールデンクロスを示すなど、ポジティブな変化を見せている。ここからは、ボリンジャーバンド+1σ(17,128円前後)、一目均衡表の雲(17,286円前後)と強硬な抵抗線が続くが、ここ2日間の上昇幅に対して、三分の一の水準に収まる300円以内の調整幅であれば、5日移動平均線が下値支持線として機能し、来週の相場では17,000円の大台奪還も視野に入ってくるだろう。

 新興市場のジャスダック平均も、昨日の取引で5日移動平均線(2,371ポイント前後)と25日移動平均線(2,365ポイント前後)が、今年初めてとなるGクロスするなど、先高観を期待させる変化を見せている。目先は25日移動平均線がサポートラインとして意識されるが、ここを維持出来れば来週は、一目均衡表の雲(2,464ポイント前後)付近までの戻りも見えてくるだろう。

 マザーズ指数は、戻り歩調が一番堅調で早くも年初来高値(912.56ポイント)を視野に捉えている。ただ。25日移動平均線カイリ率が一年半ぶりの高水準と、過熱感も一番大きいことから、目先の下値メドである200日移動平均(865ポイント前後)を、割り込むような急落にも注意が必要だ。

 本日の予想レンジ 16,700円~17,000円。(ストック・データバンク 編集部)

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