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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~模様眺めは想定内、出遅れセクターに資金シフト


4日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:模様眺めは想定内、出遅れセクターに資金シフト
■外資系証券の注文動向:差し引き1850万株の買い越し
■前場の注目材料:ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>がマザーズに新規上場


■模様眺めは想定内、出遅れセクターに資金シフト

4日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になろう。3日の米国市場では、原油安のほか、ISM非製造業で雇用指数が50を下回ったことなどが嫌気されたが、雇用統計の結果を見極めたいとの思惑からNYダウは上昇に転じている。一方で、シカゴ日経225先物清算値は大阪比145円安の16845円だった。まずは、これにさや寄せする格好から、利益確定の流れが先行しよう。

日経平均は今年初の3日続伸となり、この3日間の上昇幅は900円を超えている。週末要因のほか、米国同様に雇用統計の結果を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすいだろう。原油相場の下げなども利食いに向かわせる要因になりそうである。

もっとも、日経平均は節目の17000円接近でいったんは利食いも出やすい水準でもあり、想定内の一服といったところであろう。原油相場についても底堅さが意識されてきており、ヘッジファンドなどは底入れを意識したポジションに一部組み替える動き等もあるようだ。為替相場も足元で落ち着きをみせてきており、押し目買い意欲は強いとみられる。

また、来週には先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を迎える。足元で外部環境に底入れ感が意識されている中、ショートに傾いたポジションを調整する動きも強まりやすいだろう。こう着ながらも先高感が強まりやすいなか、相対的に出遅れているセクターや銘柄等へは水準訂正を狙った資金がシフトしやすいだろう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き1850万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り970万株、買い2820万株、差し引き1850万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

2月26日(金):1510万株の売り越し
2月29日(月):190万株の売り越し
3月1日(火):260万株の売り越し
3月2日(水):650万株の売り越し
3月3日(木):1090万株の買い越し


■前場の注目材料

・NY原油(34.57、-0.09)、NYダウ(16943.90、+44.58)
・4年後めどにデジタル教科書導入へ
・ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>がマザーズに新規上場
・大阪チタ<5726>は16年3月期の通期業績予想を下方修正


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・09:00 1月毎月勤労統計・現金給与総額(前年比予想:+0.4%、12月:0.0%)

<海外>
・09:30 豪・1月小売売上高(前月比予想:+0.4%、12月:0.0%)

《SY》

 提供:フィスコ

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