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【市況】模様眺めは想定内、出遅れセクターに資金シフト/オープニングコメント


 4日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になろう。3日の米国市場では、原油安のほか、ISM非製造業で雇用指数が50を下回ったことなどが嫌気されたが、雇用統計の結果を見極めたいとの思惑からNYダウは上昇に転じている。一方で、シカゴ日経225先物清算値は大阪比145円安の16845円だった。まずは、これにさや寄せする格好から、利益確定の流れが先行しよう。

 日経平均は今年初の3日続伸となり、この3日間の上昇幅は900円を超えている。週末要因のほか、米国同様に雇用統計の結果を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすいだろう。原油相場の下げなども利食いに向かわせる要因になりそうである。

 もっとも、日経平均は節目の17000円接近でいったんは利食いも出やすい水準でもあり、想定内の一服といったところであろう。原油相場についても底堅さが意識されてきており、ヘッジファンドなどは底入れを意識したポジションに一部組み替える動き等もあるようだ。為替相場も足元で落ち着きをみせてきており、押し目買い意欲は強いとみられる。

 また、来週には先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を迎える。足元で外部環境に底入れ感が意識されている中、ショートに傾いたポジションを調整する動きも強まりやすいだろう。こう着ながらも先高感が強まりやすいなか、相対的に出遅れているセクターや銘柄等へは水準訂正を狙った資金がシフトしやすいだろう。
《AK》

 提供:フィスコ

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