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【市況】米国株見通し:方向感は出にくい、指標下振れなら雇用統計前に持ち高圧縮も


『米株式市場』


2日のNY市場は上昇。前日の大幅上昇を受けて利益確定の売りが先行。週間在庫統計が前週から増加したことで、一時原油相場が下落したことも嫌気された。地区連銀経済報告(ベージュブック)で大半の地区で経済活動が拡大したとの認識が示されると、追加利上げへの警戒感から上値の重い展開に。しかし、その後原油相場が上昇に転じたほか、2月ADP雇用統計が予想を上振れたことで雇用統計への期待感が高まり、引けにかけて緩やかに上昇に転じている。ダウ平均は34.24ドル高の16899.32、ナスダックは13.83ポイント高の4703.42。


グローベックスの米株先物は小動きに推移している。欧州市場は高安まちまちであり、方向感が掴みづらくなりそうだ。ただし、原油相場は底堅さが意識されているほか、ロンドンでは鉱業株などが上昇して始まっていることから、下値の堅さは意識されやすいとみておきたい。また、経済指標では新規失業保険申請件数(先週)、労働生産性確定値(10-12月)、消費者信頼感指数(先週)、ISM非製造業景況指数(2月)、製造業受注(1月)、耐久財受注(1月)が予定されている。先日のISM製造業や昨日のADP雇用報告などが予想を上回り、本日のISM非製造業などへの関心も高い。ただ、一部で50割れを警戒する向きもあるため、予想(53.5)を下回ってくるようだと、週末に雇用統計を控えていることもあり、ポジション圧縮の流れに向かわせる可能性がありそうだ。

《TY》

 提供:フィスコ

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