市場ニュース

戻る
 

【市況】【今日の相場見通し】 本日の予想レンジ 16,500円~16,900円。 

 米ダウ平均は、この日発表のADP雇用報告が予想上回ったことや、原油価格の上昇を好感しながらも、短期的な利益確定が相場の足枷となり、指数は小幅高に留まって取引を終了。その影響でシカゴの日経平均先物も、上値の重い展開から小幅安となっていることから、東京市場もマイナス圏での取引開始となりそうだ。

 一巡後は、前日の大幅高により一部利食い売りが想定され、また、ADP雇用統計の上振れにより、114円半ばまで上昇(円は下落)したドルが、終盤には113円半ばまで失速してしまった失望から、輸出関連セクターなども利益確定の売りが予想される。

 ただ、EIA(エネルギー情報局)発表の週間統計で、在庫増加により下落した原油価格がプラス圏に切り返すなど、原油相場に底堅さが出てきたことや、良好だったベージュブック(地区連銀経済報告)の結果により、米国の景気後退懸念が後退したことは、マーケットにとってポジティブな材料である。為替市場と中国市場の動向次第だが、どちらも比較的堅調に推移するようであれば、昨日の大幅高の反動も想定内の範囲に収まる公算だ。

 テクニカル的には、ボリンジャーバンドの中心線(16,443円前後)~+1σ(17,128円前後)のレンジ内取引が推測され、為替市場で円安となるような援護射撃があれば、17,000円の大台奪還も視野に入ってくるだろう。

 新興市場のジャスダック平均は、昨日の取引で突破した一目均衡表の基準線(2,361ポイント前後)が、そのまま本日の下値支持線となりそうで、マザーズ指数も、昨日上抜いた200日移動平均線(865ポイント前後)が、目先の下値メドとして意識されそうだ。

 本日の予想レンジ 16,500円~16,900円。(ストック・データバンク 編集部)

株探からのお知らせ

    日経平均