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【市況】2日の米国市場ダイジェスト:ダウは34ドル高、原油相場が重しも雇用統計への期待


■NY株式:ダウは34ドル高、原油相場が重しも雇用統計への期待

NYダウ       ナスダック
終値 :16899.32  終値 :4703.42
前日比:+34.24    前日比:+13.83
始値 :16851.17  始値 :4683.80
高値 :16900.17  高値 :4703.58
安値 :16766.32  安値 :4665.93

2日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は34.24ドル高の16899.32、ナスダックは13.83ポイント高の4703.42で取引を終了した。前日の大幅上昇を受けて利益確定の売りが先行。エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計が前週から増加したことで一時原油相場が下落したことも嫌気された。地区連銀経済報告(ベージュブック)で大半の地区で経済活動が拡大したとの認識が示されると、追加利上げへの警戒感から上値の重い展開となった。しかしながら、2月ADP雇用統計が予想を上振れたことで4日の雇用統計への期待感から、引けにかけて緩やかに上昇した。セクター別では、エネルギーや銀行が上昇する一方で素材や消費者・サービスが下落した。

種子メーカーのモンサント(MON)は通期見通しを下方修正し、下落。航空会社のデルタ航空(DAL)は2月の旅客収入が減少し、売られた。一方で、アパレルのアバクロビー&フィッチ(ANF)は決算内容が好感され、上昇。ファストフードのチポトレ・メキシカン・グリル(CMG)は一部アナリストによる目標株価引き上げを受け、堅調推移となった。

一部のヘッジファンドは原油の供給過剰が一服すると予想し、原油価格回復を見込む投資を増やしていることが明らかとなった。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ドル・円は113円47銭、ADPで米2月雇用統計への期待広がる

2日のニューヨーク外為市場でで引けた。米国の民間部門の雇用を示す2月ADP全米雇用報告が予想外に1月から増加し、20万人超となったため、米雇用統計への期待が広がりドル買いが優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.0826ドルまで下落後、1.0873ドルへ反発し1.0869ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)のクーレ理事や仏中銀のビレロイ総裁がドラギECB総裁と同様、インフレが低すぎるとの見解を示したためユーロ売りが継続。ユーロ・円は、124円22銭から123円09銭へ下落した。ポンド・ドルは、1.4004ドルから1.4093ドルへ上昇した。ドル・スイスは、1.0009フランへ上昇後、0.9957フランへ下落した。


■NY原油:続伸で34.66ドル、ガソリン在庫減や増産凍結期待で急反発

NY原油は続伸(NYMEX原油4月限終値:34.66↑0.26)。33.56ドルまで下落した後、35.17ドルまで上昇した。前日の取引終了後に発表された全米石油協会(API)の週間統計で、国内全体の原油在庫が990万バレル増加。また、2日発表の米エネルギー情報局(EIA)の週報(週次石油在庫統計)でも、国内在庫が1037万バレル増加したことから、売りが一時強まった。

しかし、EIA週報でガソリン在庫が146万バレル減少だったこと。また、OPEC加盟国と非加盟国との増産凍結合意への期待も根強いことから、その後、急速な買い戻しに転じたもよう。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  13.40ドル +0.260ドル(+2.02%)
モルガン・スタンレー(MS) 26.11ドル +0.015ドル(+0.06%)
ゴールドマン・サックス(GS)154.09ドル -0.560ドル(-0.36%)
インテル(INTC)      30.54ドル +0.170ドル(+0.56%)
アップル(AAPL)      100.75ドル +0.220ドル(+0.22%)
アルファベット(GOOG)   718.85ドル +0.040ドル(+0.01%)
フェイスブック(FB)    109.95ドル +0.130ドル(+0.12%)
キャタピラー(CAT)     69.38ドル +0.290ドル(+0.42%)
アルコア(AA)       9.63ドル +0.520ドル(+5.71%)
ウォルマート(WMT)     66.21ドル -0.220ドル(-0.33%)
スプリント(S)       3.75ドル +0.275ドル(+7.93%)

《NO》

 提供:フィスコ

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