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【市況】米国株見通し:利益確定売りか、原油底入れならリバウンドに期待も


『米株式市場』


1日のNY市場は上昇。アジア・欧州株が概ね全面高となった流れを受けて買いが先行した。2月ISM製造業景況指数が49.5と、前月の48.2から上昇、市場予想の48.5も上回ったことで米経済の減速懸念が後退。さらに、堅調な原油価格や2月新車販売台数も好感された。ダウ平均は348.58ドル高の16865.08、ナスダックは131.65ポイント高の4689.60。


グローベックスは小動きに推移している。アジア市場が大幅に上昇したほか、欧州市場も全般上昇して始まっている。前日の大幅上昇に対する利益確定が意識されやすいが、昨日同様、アジア・欧州株が支援材料になりやすい。また、ISM製造業の上振れが好感されたが、本日はADP全米雇用報告やベージュブックが控えている。ADPの予想を上回る結果やベージュブックで米経済への減速懸念がさらに後退するようだと、一段の上昇が意識されやすい。


また、原油価格の急落でサウジアラビアの財政が圧迫される中、大手ヘッジファンドが通貨下落に賭け攻勢をかけていると報じられている。一方で、サウジアラビアが採用している原油価格下落を積極的に容認する戦略が、自国民の医療福祉問題に悪影響を及ぼす事態になってきたとの報道もある。価格安定への方向転換も意識されやすく、早晩、原油価格の目先底が意識されてくる可能性から、一段のリバウンドへの期待も高まりやすい。

《TY》

 提供:フィスコ

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