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【市況】概況からBRICsを知ろう~ブラジル株式市場は続伸、中国の追加緩和を受けて需要増期待から鉱物資源銘柄が株高となる


【ブラジル】ボベスパ指数 44121.79 +3.10%
1日のブラジル株式市場は続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比1327.93ポイント高(+3.10%)の44121.79で取引を終えた。42795.17から44181.29まで上昇した。指数構成銘柄での値上がりは54、値下がりは6、変わらず1であった。

中国の追加緩和を受けて、需要増期待から鉱物資源銘柄が株高となり、ボベスパ指数の上昇をけん引する展開が継続した。1日発表のブラジルの経済指標では、2月製造業PMIが44.5まで急低下したが(1月は47.4)、2月貿易収支が30.43億ドルの黒字に拡大しており(1月は9.23億ドル)、景気への懸念は緩和か。また、ブラジル中銀が2日(水)に政策金利を発表するが(現行14.25%)、据え置きが予想されている。

【ロシア】MICEX指数 1844.17 +0.22%
1日のロシア株式市場は続伸。主要指標のMICEX指数は、前日比4.00ポイント高(+0.22%)の1844.17で取引を終了した。1851.88まで上昇した後、いったん1838.41まで下落した。

ロシアの2月製造業PMIが49.3まで低下したが特に材料視されず、引き続きブレント原油先物の動きに連れる展開になった。原油が37ドル絡みまで上昇。また、欧州株高、米株の上昇スタートも下支えになった。ただ、原油が一時36ドル割れになったところで指数は一時下落する場面もみられた。

【インド】SENSEX指数  23779.35 +3.38%
1日のインドSENSEX指数は大幅反発。前日比777.35ポイント高(+3.38%)の23779.35、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同35.25ポイント高(+3.37%)の7222.30で取引を終えた。

小幅高で寄り付いた後は上げ幅をじりじりと拡大させた。国家予算の発表を受け、金融・不動産、農業などに買いが集中。政府は不動産取得税の軽減、農業や農村部の支援を中心とした16年度(17年3月まで1年間)の予算を発表した。また、財務省は、中小企業の税優遇策も発表した。

【中国本土】上海総合指数 2733.17 +1.68%
1日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は前日比45.19ポイント高(+1.68%)の2733.17ポイントと反発した。

中盤から上げ幅を広げる流れ。昨日の急落で上海総合指数は約1カ月ぶりの安値を付けていただけに、値ごろ感が着目されている。中国人民銀行(中央銀行)が3月1日から預金準備率を0.5%引き下げたことや、人民元の対米ドル基準値を6日ぶりに元高方向に設定したことも追い風。官民で公表された2月の製造業PMIがそろって下振れるなか、指数はマイナス圏に沈む場面がみられたものの、大きく売り込む動きにはならなかった。下値の固さを意識した買いも入っている。

《CS》

 提供:フィスコ

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