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【材料】【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家黒澤氏:上場ラッシュの3月は6社同時上場も!IPOラッシュ時の考察


以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家黒澤氏(ブログ「初心者の資産運用計画 黒澤ファンド」の著者)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2016年2月29日12時に執筆

皆さんこんにちは、IPOや株主優待を含め、初心者向けの資産運用計画に関するブログを運営しております黒澤と申します。

3月上場の銘柄もほぼ固まってきましたが、今年は例年以上に新規上場企業数が多いです。この記事を書いている時点で3月上場は22件です。前年同月(2015年3月)は15件、例年多いとされる12月でも2015年は19件(その内1件中止)でした。今年の3月18日には6社同時上場があり、最近IPOに参加した人にとってはあまり前例がないことと感じるのではないでしょうか?

いわゆる上場ラッシュが予定されている3月ですので、そういった時期の対応について考察してみます。

まず、過去の6社同時上場ですが、振り返ると2007年2月14日です。更にその前は2006年にも6社同時上場がありました(2006年6月20日)。その時のパフォーマンスを振り返ってみると、やはり 同時上場になると銘柄間の強弱がはっきり分かれてくることです。

特に同時上場では不人気であったり、注目度の低かったりする銘柄がしわ寄せを受けます。これは、IPO株は上場直後の値動きが激しいので、短期で値幅取りを狙う勢がいて、投資家からの注目度が低いと全く資金が流れ込まないからです。不人気銘柄やマイナー市場上場は要注意ですね。

また分析結果からは2~5社同時だろうが6社同時だろうが、同時上場の場合は同じ傾向が出てきます。同時上場の時は強弱が色濃く出てくると思っておけばよいでしょう。

3月IPO銘柄の市場からの吸収金額を日付別に集計 (ブログでは3月のIPOカレンダーを用意しました)してみると分かると思いますが、実は3月18日の6社同時上場より、3月15日の3社同時上場の吸収金額のほうが大きいです。その為、全体のパフォーマンスでみると3月15日のほうが厳しい可能性があります。同時銘柄数よりも全体での吸収金額をチェックすることも重要です。

また、上場ラッシュ時の基本戦略としてはIPO銘柄分析をしっかりとして強弱を付けたブックビルディングをすることで下手な銘柄を公募で手に入れてしまわないことと、思いのほか安値で始まる銘柄に関しては、見直し買いを期待した中期的なセカンダリー戦略が取れることがありますので覚えておくと良いでしょう。

銘柄数が多すぎて分析している時間がないかもしれませんが、当方のサイトでもいろいろな角度から情報分析していますので、参考にして頂ければ幸いです。

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執筆者名:黒澤
ブログ名:初心者の資産運用計画 黒澤ファンド

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 提供:フィスコ

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