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【特集】健康CP Research Memo(1):RIZAPを軸に引き続き“絶好調”をキープ


健康コーポレーション<2928>は通販事業からスタートし、「健康」を切り口にM&Aを積極的に活用しながら事業領域と業容を拡大させてきた。グループの事業ドメインを「自己投資産業」とし、美容・健康関連、アパレル関連、住関連ライフスタイル、エンターテイメントの4事業を展開している。

主力のRIZAP事業は、新規会員の順調な獲得に加えて「ストック型収入モデル」への転換も順調に進捗している。収入モデルのストック型化というのは、基本の2ヶ月間のトレーニングの終了後に再契約することで安価な月会費で継続的にRIZAPを利用してもらうというビジネスモデルへの転換だ。再契約者が積み上がることで同社の収入安定化につながる。また、ストック型モデルにおける1人当たり売上高は、フロー型(通常プログラムだけで終了する場合)に比べて、トータルでは数倍にも膨れ上がると弊社では推測している。

RIZAPでのもう1つの注目すべき進展は、米国進出の決定だ。同社は2月に米ロサンゼルスに出店することを発表した。米国のフィットネス市場規模は3兆円(日本の約7倍)とも言われており、RIZAPにとってもその潜在成長性は非常に高いと期待される。同社は、1号店の状況を見てからその後の拡大ペースを考えると慎重な姿勢を見せている。しかし一方で、2020年度時点ではRIZAPの海外事業は日本のそれを大きく上回るとの見方も示しており、海外展開への意気込みと期待は非常に大きいことがうかがえる。

2016年3月期の業績の進捗は順調だ。第3四半期累計の営業利益は3,533百万円で、通期営業利益予想5,004百万円に対する進捗度は71%となっている。今期業績予想について営業利益を始めとする各利益項目の達成可能性は高い。2017年3月期について同社は、売上高1,000億円、営業利益100億円を目標として掲げてきた。発表当初はその実現性を疑問視する投資家も多かったが、RIZAPを始めとする各事業の現状に照らして、2017年3月期も順調に進捗していくものと弊社では期待している。

■Check Point
・2020年度の業績目標に向けた4本柱による成長計画
・RIZAP米国進出、1号店をロサンゼルスにオープン
・通期は利益倍増を超える水準の予想を達成見込み

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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