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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ソフトバンク、パナソニック、シスメックス、NEC

■ソフトバンクグループ <9984>  5,621円  +47 円 (+0.8%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が小反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券はリポートで、同社は17年3月期以降、特にコスト構造変革関連の一過性費用が収束に向かうとみる下期以降は、固定費削減効果に加え減収基調にも歯止めがかかる、と予想。注目するPostpaidサービス収入はARPU低下で減収基調だが、契約者純増が加速している点を勘案すれば同収入の底打ちに期待が持てるとみているほか、スプリント事業が増益の牽引役となっていくと解説。同証券では、自社株買いを織り込み目標株価を8980円から9100円へ引き上げ、レーティングは「オーバーウエート」を継続している。

■パナソニック <6752>  958.5円  +4.2 円 (+0.4%)  本日終値
 パナソニック<6752>が小動き。大和証券は、同社はマクロ環境変化に対する相対的抵抗力があるとみて、来期も営業増益を予想するとリポートで紹介。競争力向上を伴う売上拡大と不採算事業の合理化が進むかに注目している。同証券では、レーティングは「3」(中立)継続し、目標株価は1800円から1200へ引き下げている。

■シスメックス <6869>  7,030円  +30 円 (+0.4%)  本日終値
 シスメックス<6869>が4日続伸。2月初旬に大きく値を崩し、一時5500円割れまで売り込まれる場面があったが、その後はエーザイ<4523>と認知症の新たな診断薬開発で包括契約を締結したことなどを足場に戻り足鮮明、5日・25日移動平均線のゴールデンクロスも接近している。検体検査機器大手で血球計測器では世界トップシェアを有する。世界190カ国を超えるエリアで実績を積み上げ、新興国の市場開拓にも重心を置く。16年3月期営業利益は前期比17%増の520億円予想と高成長継続、中期経営計画では18年3月期に同630億円を目標に設定しており、成長性を再評価する動きが顕在化している。

■バイタルKS <3151>  883円  -127 円 (-12.6%)  本日終値  東証1部 下落率3位
 バイタルケーエスケー・ホールディングス<3151>が大幅安。29日の取引終了後、株式売り出しを発表しており、需給悪化を懸念する売りが膨らんでいる。同社の大株主の第一三共<4568>や田辺三菱製薬<4508>、大日本住友製薬<4506>などが合計294万7600株の株式を売り出す。同時にオーバーアロットメントによる上限44万2100株の売り出しなども実施する。売出価格は3月8日から11日のいずれかの日に決定する。

■NEC <6701>  254円  -32 円 (-11.2%)  本日終値  東証1部 下落率4位
 NEC<6701>が続落。同社は2月29日の取引終了後、16年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を従来予想の3兆1000億円から2兆9000億円(前期比1.2%減)へ、営業利益を1350億円から1000億円(同21.9%減)へ下方修正、純利益は650億円(同13.4%増)で据え置いた。大型案件の翌期ずれや期待案件の失注などによるパブリック事業の減少に加えて、国内通信事業者の投資抑制の影響や海外事業の伸び悩みなどによるテレコムキャリア事業の不振などが圧迫している。NECモバイルコミュニケーションズへの債権放棄により、約240億円の税金費用の減少を見込んでおり、純利益は変更ない。

■トプコン <7732>  1,159円  -57 円 (-4.7%)  本日終値
 トプコン<7732>が4日ぶりに大幅反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券はリポートで、トプコンに対する同証券予想を大幅下方修正、最高利益更新予想時期を16年3月期から18年3月期に見直すと紹介。大幅下方修正の要因は16年3月期第4四半期以降の為替前提を1ドル120円→110円、1ユーロ130円→125円への変更と事業環境の悪化を織込むためとしている。同証券では、株価は業績予想下方修正や従来の筆頭株主の東芝<6502>の売出などの悪材料を織込み大きく調整したものの、上昇に転じるには業績の本格的な反転が必要とみて、目標株価を3100円から1520円へ引き下げ、レーティングは「オーバーウエイト」から「ニュートラル」へ格下げしている。

■エイチ・アイ・エス <9603>  3,070円  -140 円 (-4.4%)  本日終値
 エイチ・アイ・エス<9603>が3日続落。岩井コスモ証券が2月29日付で投資判断を「A」から「B+」とし、目標株価を4300円から3700円へ引き下げたことが弱材料視されている。第1四半期は原油価格下落に伴う燃油サーチャージの減少や、一時的な業績悪化要因があったハウステンボスグループの影響を受けて減収営業減益で着地。第2四半期以降は業績回復が期待できるが、第1四半期の業績悪化に加えて為替差損の発生で、上期計画に対する経常利益の進捗が遅れていることなどが株価の上値を押さえる可能性があるとしている。

■山口FG <8418>  1,027円  -36 円 (-3.4%)  本日終値
 山口フィナンシャルグループ<8418>が続落。SMBC日興証券では、収益構造は債券をはじめ有価証券売却益による部分が大きいと指摘。近年は利益の3割前後をこれらで安定的に稼いでいたものの、運用環境が激変するなか、この部分の安定性が維持されるかについても様子を見たいと解説。17年3月期減益を想定するなか、同行は会社計画を強気に出す傾向もあるため、同証券予想ほど会社計画は弱くならない可能性もあると分析。レーティングを「1」から「2」に、目標株価を1700円から1100円に引き下げている。

■オークマ <6103>  780円  -24 円 (-3.0%)  本日終値
 オークマ<6103>が続落。国内大手証券では、16年3月期に寄与した国内の政府補助金(省エネ設備導入、ものづくり・商業・サービス)の反動減により、17年3月期は減収・減益に転じると指摘。補助金絡みの収益は16年3月期第3四半期に大方が計上されたこともあり、16年3月期第4四半期から17年3月期第3四半期までは減収・減益のトレンドが続くと解説。一貫した事業戦略や相対的に高めの収益体質など個社要因は評価しながらも、より影響幅が大きい受注動向の改善が待たれると解説。レーティング「ニュートラル」を継続、目標株価を1150円から850円に引き下げている。

■任天堂 <7974>  15,390円  -425 円 (-2.7%)  本日終値
 任天堂<7974>が3日続落。野村証券はリポートで、新型ハードウエア発売に伴い現行機の販売弱含みを予想していたが、足もとの3DS落ち込みが想定を上回ったと指摘。今後はWiiU、3DS、NX、モバイルと、対応プラットフォームが拡大することになるが、業績拡大に向けて全てのプラットフォームで強力なタイトルを供給し続けられるかが課題になろうと解説している。同証券では、レーティングは「ニュートラル」を継続。目標株価は1万7300円から1万5300円へ引き下げている。

●ストップ高銘柄
 リミックスポイント <3825>  308円  +80 円 (+35.1%) ストップ高   本日終値
 三浦印刷 <7920>  128円  +30 円 (+30.6%) ストップ高   本日終値
 enish <3667>  555円  +80 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値
 太洋工業 <6663>  564円  +80 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値
 マネパG <8732>  577円  +80 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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