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【特集】AMBITION<3300>インバウンド×民泊”の波を受けて急成長に期待


ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』2月29日放送において、AMBITION<3300>を取り上げている。主な内容は以下の通り。
(話し手:フィスコリサーチアナリスト 飯村 真由)


Q、どういった会社でしょうか。
2007年9月に、清水剛(しみずたけし)社長によって設立され、東京23区内を中心に若年層向けマンションのサブリース(一括で借り上げて転貸する)事業を主力とする不動産会社です。昨年14年9月に東証マザーズに新規上場を果たしました。

Q、同社の事業内容について詳しく聞かせて下さい。
デザイナーズマンションなどお洒落な物件を多く扱っているのが同社の特徴です。一方、物件をご紹介している賃貸仲介事業は首都圏18店舗で展開しており、“人の住む場所”ではなく、“人の集まる街”に積極的に出店しています。毎月新しい物件を獲得しつつ入居率が約93%と高い理由は、クオリティの高い物件にこだわり、好立地に出店している「ルームピア」および2015年6月に子会社化した「VALOR(バロー)」でしっかりとお客様を決めることが出来るためのようです。

Q、その他、注目ポイントはありますか?
2月4日に民泊事業への新規参入およびアドベンチャー<6030>との業務提携に向けた検討開始を発表し、大きな注目を集めました。民泊の特区となっている大田区で管理物件の9%を保有しており、すでに民泊の申請済みと、着実に準備を進めているようです。

Q、業績についてはいかがでしょうか。
2016年6月期上期業績は上方修正を発表し、中間決算は売上高が前年同期比44.2%増の45.3億円、営業利益が同18倍の0.75億円と大幅な増収増益で着地しました。プロパティマネジメント事業はサブリース管理戸数が当初予想より多く取得でき、インベスト事業においても販売用不動産の売却が当初予想よりも進んだことなどが要因です。下期には、民泊事業参入に伴う投資などを行う予定のようですが、上期業績とあわせて通期計画も上方修正を発表済みで、売上高が前期比43.2%増の99.59億円、営業利益が同34.5%増の2.49億円を計画。配当については、1株20円を維持する予定となっています。

Q、不動産の市場環境はどうでしょうか?
マイナス金利の導入も不動産セクターとっての追い風となりましたが、同社が営む賃貸管理ビジネスは景気に左右されにくいストック型ビジネスです。今後は“インバウンド×民泊”の波を受けて急成長が期待されている市場であることから、同社では外国語対応チームを創設しており、インバウンド需要・外国人入居者への対応も強化しています。4月の民泊解禁に向けて、引き続き民泊のテーマ性にも関心が向かいそうです。

ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30~14:45放送

《TM》

 提供:フィスコ

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