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2016年03月01日13時52分

【特集】モバファク Research Memo(2):「駅メモ!」好調により売上高、営業利益ともに過去最高を記録


■業績動向

●2015年12月期業績

(1) 2015年12月期(通期)業績

モバイルファクトリー<3912>の2015年12月期連結業績は、売上高が1,751百万円(前年単独比13.7%増)、営業利益は314百万円(同48.5%増)となり、売上高、営業利益ともに過去最高を更新。主力の位置ゲームのうち、「駅メモ!」が好調に推移したことが主要因。

位置ゲーム好調による売上高の拡大に伴いサービス運用コストが増加したことにより売上原価は796百万円(同7.5%増)へ増大したものの、他社名義で配信している※1「駅メモ!」が好調であったことにより売上総利益は955百万円(同19.5%増)へ増加、売上総利益率は前期の51.9%から54.5%へ上昇した。販管費は2016年以降の成長のための広告宣伝費を第4四半期に増額したことで641百万円へ拡大したものの、営業利益は同48.5%増の314百万円と大幅増益を記録、営業利益率も17.9%(前期13.7%)へ上昇した。

※1同社では自社名義で配信している作品と他社名義で配信している作品ごとに売上高の計上方法が異なる。具体的には、自社名義で配信しているアプリ(「駅奪取」など)については売上高の総額表示(ユーザーの利用代金を売上高として計上し、プラットフォーム等の手数料を売上原価または販管費に計上するグロス売上)であるのに対して、他社名義で配信しているアプリ(「駅メモ!」など)は純額表示(ユーザーの利用代金からプラットフォーム等の手数料を控除した金額を売上高として計上するネット売上)を採用している。このため、他社名義で配信しているアプリの売上高が増加すれば利益率が高まる構造になっている。

サービス別に売上高を見ると、コンテンツサービスは着信メロディサービスを中心に会員数が緩やかに減少したことから、835百万円(同5.8%減)となったものの、ソーシャルアプリサービスが916百万円(同40.2%増)へ拡大した。ソーシャルアプリサービスの売上拡大は、経営リソースを集中した位置ゲームが610百万円(同103.5%増)と前期比で倍増したことによる。もっとも、第4四半期にリリースを予定していた位置ゲームの新作(他社との協業案件)が品質向上のため、2016年春へリリース日を変更したことや、「駅奪取」のiOS及びAndroid版の継続率を向上させるための改良を実施したことによりプロモーションを抑制したというマイナス要因があった。しかし、「駅メモ!」が好調に推移した※2ことでカバーし、売上拡大の原動力として働いた。加えて、O2Oによる地方創生イベントに取り組んだ成果※3も位置ゲーム売上拡大のかさ上げ要因になったと考えられる。一方、スマートノベルについては位置ゲームへのリソース集中の影響により293百万円(同11.8%減)へ減少した。

※2「駅メモ!」の2015年12月のDAUは2015年1月末比で約7.8倍へ増加した。
※3同社によると、位置ゲーム「駅奪取」「駅奪取PLUS」及び「駅メモ!」において2015年に実施したO2Oイベントに2万9,650人が参加。同社独自の試算によると、これらのO2Oイベントによる経済効果は6億6,739万円に相当するとしている。

2015年10月に上方修正した会社計画(売上高1,717百万円、営業利益254百万円)対比では、売上高、営業利益ともに計画を上回った。これは、「駅メモ!」が想定以上に好調であったことに加えて、10月半ば以降費用対効果を考慮し広告宣伝費を抑制した※ことがプラス要因として働いたことによる。

※第4四半期に競合他社の広告出稿単価の上昇に伴い、当社の広告出稿単価も上昇が必要となり、回収が難しいと判断したことによる。ちなみに、第4四半期の広告宣伝費は167百万円を計画していたが、実績は122百万円にとどまった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)

《HN》

 提供:フィスコ

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