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【市況】心理的にも需給的にも踏ん張りをみせておきたいところ/オープニングコメント


 1日の日本株市場は底堅さを見極める相場展開になりそうだ。週明け2月29日の米国市場はNYダウが120ドル超の下落となった。原油相場の上昇を背景に上昇に転じる場面もみられたが、世界経済の減速懸念が強まるなか引けにかけて下げており、ほぼ安値圏で取引を終えている。

 一方で、原油相場の上昇に加えて、中国人民銀行が4カ月ぶりに預金準備率を引き下げる追加緩和を実施したことで、上海市場の上昇が下支えとなる展開が意識される。そのため日経平均はシカゴ日経225先物清算値の16000円を挟んでの展開となろうが、16000円は心理的にも需給的にも踏ん張りをみせておきたいところである。

 また、昨日は月末要因からポジションを取りづらい面もあったとみられ、名実共に3月相場入りとなる本日以降の動向が注目される。期末株価を意識した動き等も意識されやすくなり、大きく売り込まれていた材料系の銘柄等には思惑的な動きが強まる展開もありそうだ。

 米国では大統領選挙(スーパーチューズデー)となるほか、経済指標の発表が相次ぐことから、値動きが荒くなりがちであり、方向感が掴みづらいだろう。日本株市場は足元で16000-16400円辺りでのもち合いレンジが継続している。レンジを下振れる局面では売り仕掛け的な動きも強まりやすいだろうが、スタンスとしては売り一巡後の下値拾いとなろう。
《AK》

 提供:フィスコ

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