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【市況】NY株式:ダウは123ドル安、世界的なリスク回避姿勢が強まる


29日の米国株式相場は下落。ダウ平均は123.47ドル安の16516.50、ナスダックは32.52ポイント安の4557.95で取引を終了した。中国人民銀銀行が預金準備率を引き下げたものの、世界経済の減速懸念が強まるなか、寄り付き後からもみ合う展開となった。2月シカゴ購買部協会景気指数が予想を下振れたことも嫌気された。原油相場が一時34ドルに迫る大幅上昇となったことで午後にかけて上昇に転じる場面もみられたが、引けにかけて再び下落に転じた。セクター別では公益事業を除いて全面安となり、銀行や医薬品・バイオテクノロジーの下落が目立った。

製薬のバリアント・ファーマシューティカルズ(VRX)は傷病休暇を取得していたピアソンCEOの復帰が伝えられたものの、決算発表を延期したことが嫌気され大幅下落。大手行のシティグループ(C)は国際サッカー連盟(FIFA)の汚職事件をめぐり、連邦地検から召喚状を受けたことが明らかとなり、軟調推移。複合企業のユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)は、ハネウェル・インターナショナル(HON)による買収提案を拒否し、売られた。一方で、原油価格の上昇を受けてコンソル・エナジー(CNX)やウィリアムズ・カンパニーズ(WMB)が上昇した。

著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハサウェイが発表した15年通期の業績は21%の増益となり、過去最高となった。クラフト・ハインツへの投資が業績を押し上げた。



Horiko Capital Management LLC

《TM》

 提供:フィスコ

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