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【市況】29日の香港市場概況:ハンセン1.3%安と反落、本土株安が逆風


週明け29日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比252.22ポイント(1.30%)安の19111.93ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が117.96ポイント(1.47%)安の7916.34ポイントとそろって反落した。売買代金は640億1700万香港ドル(26日の売買代金は624億7400万香港ドル)。

本土株安が逆風。上海総合指数がこの日、一時4%超下げるなか、投資家のセンチメントが冷え込んだ。中国人民銀行(中央銀行)が29日、人民元の対米ドル基準値を5日連続で元安方向に設定したことなどが嫌気されている。2月の中国製造業PMIが明日公表されるため、結果を見極めたいとするスタンスも買い手控え要因だ。G20財務相・中央銀行総裁会議が27日閉幕したことに関しては、「材料がいったん出尽くした」との見方もある。G20では、「市場の安定化に向け、あらゆる政策を動員する」との共同声明が採択された。市場関係者の間では、一定の安心感を与える内容と評価する声がある一方、予想の範囲内で新味がないとする見方も出ている。

ハンセン指数の構成銘柄では、婦人靴小売チェーン中国最大手の百麗国際HD(ベル・インターナショナル:1880/HK)が4.9%安、政府系港湾大手の招商局国際(144/HK)が4.0%安、即席めん・飲料大手の康師傅HD(ティンイー:322/HK)が3.7%安と下げが目立っている。時価総額上位の本土系銀行株や石油株なども売られた。

本土株動向の影響を受けやすい保険株、証券株も安い。新華人寿保険(1336/HK)が3.4%、中国人民財産保険(2328/HK)が2.3%、華泰証券(HTSC:6886/HK)が2.5%、中信証券(6030/HK)が2.0%ずつ値を下げた。

海運株と空運株もさえない。中海集装箱運輸(中海コンテナ:2866/HK)が4.5%安、中海発展(1138/HK)が1.9%安、国泰航空(キャセイ航空:293/HK)が3.3%安、中国南方航空(1055/HK)が3.1%安で引けた。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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