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【市況】<株式トピックス>=25日移動平均線奪回のチャンス逃す

 29日の東京株式市場は、日経平均株価が前週末比161円65銭安の1万6026円76銭と安値引けで3日ぶりの反落となった。

 寄り付きは、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で、市場安定化に向け政策を実施する方針が打ち出されたことや、外国為替市場での円安・ドル高進行を好感し、朝方は一時前週末比276円高の1万6464円まで買い進まれる場面もあった。

 ただ、その後、円相場が円高・ドル安と逆方向に転じると、日経平均の上昇幅が急速に縮小した。後場に入ってさらに円高・ドル安傾向が強まり、1ドル=112円90銭台への円高を嫌気して、輸出関連の主力銘柄中心に前週末比でマイナス圏に沈む銘柄が目立った。

 市場関係者からは「きょう後場の腰砕け相場の要因は円高と中国株安。せっかく25日移動平均線奪回のチャンスだったのに」との声が出ていた。29日終値ベースの日経平均株価の25日移動平均線は1万6499円で、きょうの高値であと30円余りに迫っていたことになる。しかし、結果的に後場の反落で終値では500円近くもかい離ができてしまった。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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