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2016年02月29日17時11分

【特集】伊藤忠エネクス Research Memo(7):LPガス在庫影響額を除けば利益は会社予想を上回る


■業績見通し

(2) 2017年3月期の考え方

2017年3月期の業績予想の発表は2016年3月期本決算の決算発表を待たねばならないが、1つの目安として、弊社では現行中期経営計画『Moving2016「動く!」~明日(あした)にタネを蒔け!~』において掲げられている2017年3月期の業績計画の線を考えている。

売上高については、2016年3月期の着地が会社予想を下回る可能性が高いことは前述したとおりだが、それと同じ理由で、2017年3月期も中計計画の1,370,000百万円から引き下げられる可能性があるとみている。伊藤忠エネクス<8133>の事業は、単位当たりのマージン(利幅)が一定に保たれていて販売価格よりもむしろ販売数量によって利益額が変動する商品が多いため、売上高の引き下げに対しては過度に反応する必要はないと考えている。2016年3月期との対比では、エネルギートレード事業での非効率取引の見直しの動きが落ち着くことや、原油価格の下落幅が縮小すると考えられることなどから、前期比増収となるのではないかとみている。

利益面では、中期経営計画で掲げる営業利益20,000百万円、当期利益10,000百万円の予想を維持してくると考えている。2016年3月期は、LPガス在庫影響額を除けば、会社予想を上回る利益を稼ぐだけの“稼ぐ力”がついてきていることを示した。同社が本質的に有する“稼ぐ力”で営業利益20,000百万円は十分に達成可能であるとみている。在庫影響額は、原油価格の下落余地が小さくなってきているため、マイナス影響が発生したとしても前期比では減少する可能性が高く、逆に、原油価格の反発によって利益押し上げ要因として働く可能性もあるとみている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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