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2016年02月27日15時25分

【市況】新興市場見通し:引き続きしっかりとした展開か、バリューゴルフなど3社がIPO


先週の新興市場は、中小型株への個人投資家の資金シフトを背景に上昇した。特に、週末に20ヶ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議を控えて主力大型株で様子見ムードが強まり、日経平均が16000円を挟んだもみ合いとなった局面では、値動きの軽いマザーズ銘柄に個人投資家の物色が向かった。マザーズ売買代金は連日で1000億円を超えるなど、商いも比較的活発だった。なお、週間の騰落率は、日経平均が+1.4%であったのに対して、マザーズ指数は+4.3%、日経ジャスダック平均は+1.2%だった。

個別では、ミクシィ<2121>が週間で5.1%高、そーせいグループ<4565>が同4.8%高、サイバーダイン<7779>が同8.8%高とマザーズ主力銘柄が引き続き堅調だった。ミクシィは新規スマートフォンゲームが材料視され買いを集める場面があった。ジグソー<3914>は成長期待から同17.7%高と急伸。また、仮想通貨を「貨幣」として認定するという法規制案が伝わり、GMOメディア<6180>、セレス<3696>といった関連銘柄が買われた。その他マザーズではサイジニア<6031>やロゼッタ<6182>などの上昇が目立った。反面、今期業績予想を下方修正したFFRI<3692>やUMNファーマ<4585>が大きく下げた。ジャスダック主力ではクルーズ<2138>が同4.7%安となった一方、日本マクドナルドHD<2702>が同4.3%高、セリア<2782>が同6.0%高となるなど全般堅調だった。また、ダヴィンチ・HDの株式を取得したロジコム<8938>、今期の大幅増益見通しが好感された新報国製鉄<5542>、筆頭株主の異動が材料視された小僧寿し<9973>が大幅高となったが、シンクレイヤ<1724>や日本アイ・エス・ケイ<7986>が売られた。IPOでは、2月24日にはてな<3930>がマザーズへ新規上場した。16年最初のIPO案件だったが、初値は公開価格の約3.8倍と好調なスタートとなった。

今週の新興市場は、引き続きしっかりとした展開となることが想定される。原油価格が落ち着きを見せているほか、米利上げ観測の再燃で為替相場が円安に振れるなか、日経平均の上昇に連れ高となりそうだ。また、週末に米雇用統計の発表を控え、主力大型株で手控えムードが強まれば、再び中小型株に物色が向かいやすい。マザーズ指数は200日線の位置する860-870pt水準を目指す展開か。

フィンテック関連などのテーマ株は材料を手掛かりに循環的な物色が続いており、引き続き動向を注視しておきたい。また、市場では10-12月期の決算発表を受けた評価見直しの動きがある。直近では、ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>や中村超硬<6166>などで新規高レーティング付与が観測されている。なお、今週は3月4日にピープル<7865>などが決算発表を予定している。

IPO関連では、3月2日にバリューゴルフ<3931>がマザーズへ、3日に中本パックス<7811>が東証2部へ、4日にヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>がマザーズへそれぞれ新規上場する。ブックビルディングではバリューゴルフなどの人気が高く、好発進が期待される。なお、先週はエボラブルアジア<6191>(3月31日、マザーズ)、PR TIMES<3922>(3月31日、マザーズ)の新規上場が発表されている。3月IPO案件は計22社となり、14年12月(28社)以来の高い水準となっている。

《FA》

 提供:フィスコ

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