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【市況】26日の香港市場概況:ハンセン2.5%高と4日ぶり反発、資源・素材セクターに買い


26日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比475.40ポイント(2.52%)高の19364.15ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が162.36ポイント(2.06%)高の8034.30ポイントとそろって4日ぶりに反発した。売買代金は624億7400万香港ドル(25日の売買代金は636億8500万香港ドル)。

内外の好材料で買われる展開。昨夜の欧米株高や原油高を受けて、投資家のセンチメントが上向いている。この日の本土株反発も買い安心感を誘った。上海市で26~27日に開催される20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に先立ち、中国人民銀行(中央銀行)の周小川・総裁が朝方、追加の金融緩和を示唆する発言をしたことも好感されている。指数は引けにかけて一段高となった。

ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面高(50のうち48が上昇)。なかでも、エネルギー関連株の上げが目立つ。石油大手3社の中国石油化工(サイノペック:386/HK)が5.7%高、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が4.9%高、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が4.7%高、天然ガス事業の昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が5.8%高で引けた。即席めん・飲料大手の康師傅HD(ティンイー:322/HK)も7.5%高と急反発。直近の同社株は、通期の大幅減益見通しを嫌気し、連日で急落していた(25日は約7年4カ月ぶりの安値で終了)。

素材関連株も物色される。モリブデン中国最大手の洛陽モリブデン集団(チャイナ・モリブデン:3993/HK)が5.2%高、アルミニウム中国最大手の中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が5.1%高、銅生産で中国最大手の江西銅業(358/HK)が4.5%高、鉄鋼メーカーの鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が4.7%高と上昇した。

本土系の不動産株もしっかり。華潤置地(1109/HK)が4.9%、広州富力地産(2777/HK)が3.7%、中国海外発展(688/HK)が3.3%、首創置業(2868/HK)が3.0%ずつ値を上げている。26日公表された1月の住宅価格統計で、「主要70都市の新築住宅価格」の上昇ピッチ加速が確認されたことを材料視した。

他の個別株動向では、長和グループ系の長江基建集団(長江インフラ:1038/HK)が3.1%高と急反発。指数構成銘柄の入れ替えが昨夜公表され、ハンセン指数の構成銘柄に新規採用(3月14日)されると判明ことが材料視された。結果は予想通りだったが、改めて好感する買いが先行し、上場来の高値を更新している。半面、除外が決まった華潤ビールHD(291/HK)は2.5%安と続落した。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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