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【特集】トーセイ Research Memo(9):自己資本比率は比較的高く、財務内容は健全


■決算動向

(5)財務状況

トーセイ<8923>の2015年11月期末の資本は362億円。自己資本比率は38.9%(前期末比1.6pt減)と不動産会社としては比較的高い水準。日本の会計基準の賃貸等不動産の含み益に相当する投資不動産の含み益は2015年11月期末で101.9億円。キャップレート低下を主因に2014年11月期末63.4億円から増加した。投資不動産の含み益(税引後)を自己資本に加味したNAV(純資産価値)は1株当たり890円程度となる。

2015年11月期末の棚卸資産は簿価で461億円、想定売上高規模で743億円。今後、建築費やバリューアップ費用の支出により簿価は増加するため、この差額282億円が含み益ということにはならないが、棚卸資産には100億円超の含み益があるとみていいだろう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 堀部 吉胤)

《HN》

 提供:フィスコ

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