市場ニュース

戻る
 

【市況】東京株式(大引け)=48円高、海外株高受け続伸も終盤急減速

 26日の東京株式市場は買い先行で始まった後、日経平均は一時330円強まで上げ幅を広げたが、引けにかけ手仕舞い売りに急速に伸び悩んだ。結局、プラス圏を維持したものの、この日の安値で着地した。

 大引けの日経平均株価は前日比48円07銭高の1万6188円41銭と続伸。東証1部の売買高概算は21億6312万株、売買代金概算は2兆1117億円。値上がり銘柄数は1002、対して値下がり銘柄数は830、変わらずは109銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の欧米株市場が総じて大きく買われたほか、原油価格も上昇、為替市場も朝方は1ドル=113円近辺の動きと円安に振れていたこともあり、リスクを取る動きが顕在化した。26日から開催されるG20財務相・中央銀行総裁会議で、為替市場を含め金融市場安定に向けた協調体制の実現が期待されるなか、下値を売り込みにくい環境が意識されている。ただ、10年債利回りが過去最低を更新するなかで銀行株などへの買いが細り、自動車セクターも円安への反応は鈍く、来期業績への警戒から冴えない動きをみせ、全体相場も次第に上値の重さが露呈した。市場エネルギー不足のなか、値上がり銘柄数も全体の5割強にとどまった。

 個別では、村田製作所<6981>が高く、NTT<9432>、JT<2914>も堅調。マネーパートナーズグループ<8732>は後場終盤に急速に買われ、3日連続ストップ高となった。このほか、十八銀行<8396>が大幅高、ジャパンマテリアル<6055>、日立キャピタル<8586>も値を飛ばした。ブイ・テクノロジー<7717>が大きく上昇、楽天<4755>も物色人気に。

 一方、シャープ<6753>が大幅安、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>、コロプラ<3668>も大きく値を下げた。ディー・エヌ・エー<2432>が急落、サイバネットシステム<4312>、ネクスト<2120>も安い。日本触媒<4114>、日立工機<6581>などの下げも目立った。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

最終更新日:2016年02月26日 16時33分

株探からのお知らせ

    日経平均