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【市況】米国株見通し:欧州株高とG20の政策期待で買い先行か、当局者発言を注視


『米株式市場』


24日のNY市場は上昇。欧州の金融関連株が売られたことや、1月新築住宅販売件数が予想を下振れたことも嫌気され、NYダウは一時265ドル安となる場面もみられた。しかし、エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計でガソリン在庫の減少が報じられると原油相場が反発。これを受けて、株式相場も引けにかけて上昇に転じた。ダウ平均は53.21ドル高の16484.99、ナスダックは39.02ポイント高の4542.61。


グローベックスの米株先物はNYダウで30ドル安程度を織り込んで推移している。上海指数が6%超の下げとなり、支持線として意識されていた25日線を一気に割り込んでおり、これが嫌気される可能性がある。一方で、欧州市場では全般堅調に推移しており、概ね1.0%~2.0%程度の上昇となっている。欧州市場が軒並み強い動きをみせていることもあり、上海の下落影響は限られそうである。


また、26、27両日に上海で20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の開催を控えている。国際通貨基金(IMF)は、G20各国に対して新たな協調策を打ち出すよう求めたと報じられている。世界の金融安定化への期待なども高まりやすく、売り込みづらい状況でもある。


経済指標では新規失業保険申請件数(先週)、耐久財受注(1月)、FHFA住宅価格指数(12月)、消費者信頼感指数(先週)が予定されている。また、アトランタ連銀総裁、サンフランシスコ連銀総裁の講演が予定されている。追加利上げペースの後退への思惑につながる可能性がありそうだ。

《TY》

 提供:フィスコ

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