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【市況】明日はG20への期待と通過後の失望警戒で強弱感対立か【クロージング】


25日の日経平均は3日ぶり反発。224.55円高の16140.34円(出来高概算23億9000万株)で取引を終えた。原油相場の上昇をきっかけに切り返しをみせた米国株式相場の流れを受けて、反発して始まった。その後は、16000円を挟んでのこう着が続いていたが、為替市場では1ドル112円台半ばとやや円安に振れて推移したほか、一部報道で「政府が5兆円規模の補正予算を検討している」と伝わったのを材料に一段高。一時16200円を回復し、上げ幅は300円を超える場面もみられた。引けにかけてはやや上げ幅を縮めているが、200円を超す上げ幅で終値では3日ぶりに16100円を回復している。

セクターでは建設のほか、その他金融、電力ガス、保険、不動産が3%超の上昇。朝方から弱い値動きが続いていた輸送用機器は、後場半ば辺りからの年金とみられる資金流入により、小幅ながらプラスに転じている。これにより、33業種全てが上昇している。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1600を超えており、全体の8割を占めている。規模別指数では大型、中型、小型株指数いすれも2ケタの上昇。

日経平均は16000円を挟んでのもち合いが継続している。政府が、4月以降に5兆円規模の補正予算を組むことを検討しているといった複数の与党関係者の話が伝わり、これが材料視されたようだ。また、全体の8割超が上昇しており、年金とみられる資金流入との見方がされていた。

明日からのG20、主要20カ国の財務相・中央銀行総裁会議を控え、世界の金融安定化への期待なども高まりやすく、売り込みづらい状況でもある。明日辺りは期待が高まりやすい発言等の報道が出やすいと考えられ、自律反発が意識されやすいだろう。もっとも、週末要因もあるほか、一方で、G20通過後の失望への警戒もくすぶっている。底堅い展開が見込まれるものの、強弱感は対立しやすい。その中で相対的に出遅れている中小型株への関心がより高まることになろう。

《AK》

 提供:フィスコ

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