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【特集】イデアインター Research Memo(3):住関連ライフスタイル商品を扱うファブレス企業


■事業部門別動向と成長戦略

(1)販路別/セグメント別動向

イデアインターナショナル<3140>が扱う商品は“住関連ライフタイル商品”という範疇に含まれるものだ。具体的にはインテリア雑貨、キッチン雑貨、化粧品、トラベル用品などだ。これらについて同社は自社で企画・開発を行い、中国を始めとする海外の工場に製造を委託する、いわゆるファブレス企業だ。こうして製造した商品を、外部の小売店に卸売するルートと、自社で経営する小売店舗で販売するルートの2系統で販売している。小売事業の中には、EC事業も含まれる。事業セグメント別情報としては、販売経路に従って“製造卸売事業”と“小売事業”の2つの事業部門に分けて開示されている。

製造卸売事業部門と小売事業部門とで取り扱う商品は多くの場合重なっている。自社の小売店舗は3大都市圏を中心とする好立地に集中させ、それ以外は卸売を通じて販路を確保するという戦略だ。同様の観点から、近年はEC事業への期待が高まってきている状況だ。

2016年6月期第2四半期は、製造卸売事業の売上高が前年同期比5.9%増、小売事業の売上高が同1.9%増となった。小売事業の売上の伸びが小さいのは、不採算店舗等を5店舗閉鎖したためだ。営業利益を見ると、製造卸売事業は前年同期比24.8%減となったのに対して小売事業は同114.3%増となっており、小売事業において収益性改善が図られたことがわかる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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