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【市況】東京株式(大引け)=224円高、内需株中心に切り返す

日経平均 日足チャート 「株探」多機能チャートより
 25日の東京株式市場は、前日の米国株がプラス圏で引けたことを受け、投資家の不安心理が後退、全般は内需株中心に買い戻しの動きが活発化した。

 大引けの日経平均株価は前日比224円55銭高の1万6140円34銭と3日ぶり反発。東証1部の売買高概算は23億9860万株、売買代金概算は2兆3885億3000万円。値上がり銘柄数は1680、対して値下がり銘柄数は209、変わらずは48銘柄だった。

 きょうの東京市場は、買い先行。前日の欧米株は軒並み安かったものの米国株が終盤切り返した流れを引き継いだ。前日時点で日経225採用ベースの騰落レシオは77%台と売られ過ぎゾーンにあったことも物色資金を引き寄せる背景となった。戻り売りニーズも強く、日経平均は1万6000円台を回復した水準では伸び悩む展開にあったが、後場に入ると為替が円安傾向に振れたのを横目に上げ幅を広げた。26~27日のG20を前に、政策期待などを背景として建設や不動産など内需株を買う動きが目立った。東証1部全体の86%の銘柄が上昇したが、引き続き市場エネルギーは盛り上がらず、売買代金は2兆円台前半にとどまった。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が売買代金を大きく膨らませ上昇。三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも買い優勢。パナソニック<6752>、NTT<9432>も上昇。マネーパートナーズグループ<8732>が連続ストップ高、リブセンス<6054>、日本カーボン<5302>も値を飛ばした。

 半面、トヨタ自動車<7203>が冴えず、ファナック<6954>も軟調。サイバーエージェント<4751>が大きく売られ、ローソン<2651>も下落した。シャープ<6753>は後場に入り急落となった。オークマ<6103>、スター精密<7718>の下げも目立った。日本アジア投資<8518>も売りに押された。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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