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【材料】JR西日本が続伸、山陽新幹線の初大規模改修費用計画を提出、市中金利低下による資金調達環境改善等を材料視

 JR西日本 <9021> が続伸。朝方から買いが先行し、寄付き直後には6910円とこの日高値に買われた。その後、利益確定売りに6807円まで下げたものの、後場、再び6900円台を付けるなど高値圏でのもみ合う動きとなっている。
 同社は24日、保有する山陽新幹線(新大阪~博多間)の「初大規模改修費用計画」を提出したと発表した。市中金利の低下による資金調達の環境改善に加え改修に伴う同新幹線の安定運行を期待した買いなどが向かっているようだ。

 24日、将来にわたる安定輸送の確保のための山陽新幹線の初の大規模改修が認められたことから、費用計画(期間2028年4月-38年3月)を国土交通相に提出したと発表。改修費用の総額は1557億円、16年から12年間で総額500億円の引当金を積み立てるとしている。
 引当金の積立・取崩しに伴う損益への影響については、同計画が承認された場合、引当金の積立を行わなかった場合と比較し、16年度から27年3月期までは引当金の積立が毎年度41億円の営業費の増加要因となるものの、29年3月期から38年3月期までは引当金の取り崩しを行うことで毎年営業費の50億円減少要因となるという。
(執筆者:熱田和雄 ストック・データバンク)

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