市場ニュース

戻る
 

【市況】先高観が後退も中小型株を中心とした物色は活発【クロージング】


24日の日経平均は続落。136.26円安の15915.79円(出来高概算22億株)で取引を終えた。原油先物相場の下げが嫌気された欧米株安の流れを受けて、日経平均は200円を超える下落で始まった。その後は週末にG20を控え、金融安定化への期待から売り込みづらいなか、一時16000円を回復する場面もみられた。しかし、為替市場で対ドル、ユーロで円高が進んだほか、長期金利がマイナス0.040%と過去最低を更新。さらに中国・上海などのアジア株が総じて下げたことも買い手控えムードを高めた。結局は、16000円近辺でのこう着感の強い相場展開だった。

ただし、ソフトバンクグ<9984>が売り先行後はプラス圏での推移が続いたほか、メガバンクの底堅い値動きのほか、「フィンテック」などのテーマ株の一角への物色も活発であり、センチメントは悪化していないだろう。原油安や円高の流れに振らされやすい需給状況ではあるが、これも想定されていた流れでもある。

日経平均の16000円処での攻防が続いており、この水準が抵抗として意識されてくるようだと、調整が長期化する可能性はある。ただし、先高観が後退している中では、インデックスに振らされやすい銘柄を避け、中小型株を中心とした個別材料やテーマ株物色などが活発になりそうだ。

《AK》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均