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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は112円前後で推移か、主要国株安でリスク回避的な円買い継続も


23日のドル・円は、東京市場では113円05銭から111円97銭まで下落。欧米市場でドルは一時111円78銭まで反落し、まもなく112円42銭まで戻したが、米国株安を嫌って112円09銭で取引を終えた。

本日24日のドル・円は112円前後で推移し、上値の重い展開となりそうだ。日、中の株安が続いた場合、ドルは23日の安値を下回る可能性がある。

23日のNY原油先物は大幅反落となり、米国株式は軟調推移となった。サウジアラビアが主要産油国の減産について否定的な見解を表明したことが要因。原油価格の先高観は後退し、外為市場ではリスク回避的なドル売り・円買いの取引が活発となった。

サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相は23日、米ヒューストンで開かれている会合で、主要産油国の大部分は原油生産量を1月の水準に固定するとの提案に合意することを期待していると述べたが、産油国が減産で協調することについて懐疑的な見方を示した。

市場関係者の間からは、「原油生産量を1月の水準に固定するだけでは供給超過の状態は解消されない」との声が聞かれている。需給関係が大幅に改善されない場合、原油価格の安定や上昇に対する市場の期待は大きく後退し、主要国の株価を下押しする圧力が強まることになりそうだ。このことは米追加利上げ時期の先送りにもつながる可能性がある。

《SY》

 提供:フィスコ

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