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【市況】<株式トピックス>=早期の半値戻し実現に期待

 23日の東京株式市場は、朝方高く始まったものの、その後は値を消す展開。後場は、ほぼ前日比マイナス圏で推移する展開となった。日経平均株価終値は、前日比59円安の1万6052円05銭と小幅反落した。

 市場関係者からは「ここ数日、東証1部の売買代金が減少傾向のなか、これまでにも増して、株式市場の為替相場依存度が高まっている。したがって、業績やテーマ、個別材料などを背景に一時的に人気化しても、結局のところ円相場や原油価格の波乱に押し流される結果となっしまう」との見方が出ていた。

 確かにきょうの相場は、円高進行の影響で波乱展開となったものの、日経平均株価の変動レンジを振り返ると、結局は心理的な下値抵抗ラインである1万6000円から、取引時間中の2月1日高値1万7905円から12日安値1万4865円までの下落幅の半値戻しの水準に相当する1万6385円近辺を上値抵抗とした範囲にとどまったかたちだ。

 相場格言にも「半値戻しは全値戻し」とあるように、今後の戻り相場を確かなものにするには、まずはこの水準の突破が求められるところだ。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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