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【市況】明日の株式相場見通し=1万6000円挟み小動き、為替依存度高く自主性希薄に

 あす(24日)の東京株式市場は、日経平均株価1万6000円を挟んでの比較的小幅な値動きとなりそうだ。きょうの株価推移をみても、前日の欧米株相場の堅調や原油価格の上昇を好感して日経平均株価が一時、前日比240円近く上昇したものの、外国為替市場で円高・ドル安が急速に進んだことを嫌気して、前日比マイナス圏まで売られるという、腰が据わらない値動きとなっている。

 市場関係者からは「ここ数日、東証1部の売買代金が減少傾向となるなか、これまでにも増して、株式市場の為替相場依存度が高まり“自主性”が希薄となっている。したがって、業績やテーマ、個別材料などを背景に一時的に人気化しても、結局のところ円相場や原油価格の波乱に押し流される結果となっている」との見方が出ていた。

 23日の東京株式市場は、朝方高く始まったものの、その後は値を消す展開。後場は、ほぼ前日比マイナス圏で推移する展開となった。日経平均株価終値は、前日比59円安の1万6052円05銭と小幅反落した。

 日程面では、ソーシャルブックマーク「はてなブックマーク」や、ブログ「はてなブログ」などの開発運営を手掛ける、はてな<3930>が東証マザーズに新規上場する。このほか、1月の企業向けサービス価格指数、22日時点の給油所の石油価格に注目。海外では、米1月の新築住宅販売件数が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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