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【特集】ソルクシーズ Research Memo(3):15/12月期は売上高113億1500万円、当期純利益は3億円で着地


■業績動向

(1) 2015年12月期決算の概要

1月29日付で発表されたソルクシーズ<4284>の2015年12月期の連結業績は、売上高が前期比7.7%増の11,315百万円、営業利益が同9.6%増の593百万円、経常利益が同9.0%減の607百万円、当期純利益が同27.3%減の300百万円となった。

売上高は金融業界向けを中心としたIT投資拡大を受け、主力のソフトウェア開発事業が好調に推移し過去最高売上高を更新した。売上原価率は子会社の損益改善に伴い前期比0.2ポイント改善したが、販管費が人員体制の強化や東証第2部への市場変更に伴う諸費用の増加により、同0.2ポイント上昇し、結果、営業利益率は5.2%と前期並みの水準となった。経常利益は期末にかけて為替が円高にシフトしたことで、デリバティブ評価差損益が155百万円の評価益から23百万円の評価損となったこともあり4期ぶりの減益となった。また、当期純利益は特別損失として投資有価証券評価損29百万円、関係会社整理損34百万円を計上したことや、平成27年度税制改革による法人税の引き下げに伴う繰延税金資産の取り崩しを行ったことにより、前期比27.3%減と減益幅が拡大する格好となった。会社計画比で見れば、売上高、営業利益は若干下回ったものの、経常利益はほぼ計画どおりの着地となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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