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【市況】東京株式(大引け)=59円安、円高受け朝高後値を消す

日経平均 日足チャート 「株探」多機能チャートより
 23日の東京株式市場は朝方高く始まったものの、買いが続かず、その後は値を消す展開に。後場はマイナス圏で推移する時間が長かった。ただ、下値では買いが厚く下げ幅は小幅にとどまった。
 
 大引けの日経平均株価は前日比59円安の1万6052円05銭と反落。東証1部の売買高概算は23億2218万株、売買代金概算は2兆2925億3000万円。値上がり銘柄数は442、対して値下がり銘柄数は1415、変わらずは84銘柄だった。

 前日の欧米株市場が総じて高く、米国株市場ではNYダウが3日ぶり大幅高、原油市況もWTI原油先物が急反発したことで、きょうの東京市場も朝方は前日に続き主力株中心にリスクを取る動きが優勢だった。しかし、その後は為替市場で円が買われ、一時1ドル=112円台を割り込む円高となったことから、輸出株中心に戻り売り圧力が強まった。日経平均は一時240円近く上昇する場面もあったが、その後は先物主導で急速に値を消しマイナス圏に沈んだ。ただ、週末にG20を控えていることで売り乗せる動きも乏しく、後場に100円強下げて1万6000円割れ寸前まで下落したが、大台近辺では押し目買いが厚く、その後は下げ渋る展開となった。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、三井住友フィナンシャルグループ<8316>も買いが優勢となった。新日鉄住金<5401>など鉄鋼株にも物色の矛先が向いた。星光PMC<4963>が一時ストップ高に買われ、テクマトリックス<3762>も急伸。アルバック<6728>、セントラル硝子<4044>も高い。フジクラ<5803>も活況高。

 半面、KDDI<9433>、NTT<9432>が揃って値を下げ、村田製作所<6981>も軟調。三井不動産<8801>も安い。サイバネットシステム<4312>が急反落、gumi<3903>、日本エンタープライズ<4829>、日立キャピタル<8586>なども下げた。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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