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【市況】食品大手ティンイーが急落、業績悪化見通しを嫌気


8.01HKドル(-6.21%)=前場引値


即席めん・飲料大手の康師傅HD(ティンイー:322/HK)が急落。同社は22日引け後、2015年12月期(本決算)の業績悪化を警告し、純利益が前年比で35~40%減少するとの見通しを示した。値上げの影響で、即席めん部門の売り上げが減少する。飲料部門では減損損失を計上した。為替相場の変動も業績にマイナスの影響をもたらしたという。

ただ、厳しい業績が見込まれるなかで支出の削減に着手し、フリーキャッシュフローは黒字化。前年の4億9000万米ドルの赤字から2億5000万米ドルの黒字に転換している。
ティンイーは即席めん、茶飲料で中国トップ。国内の販売量シェアはそれぞれ46.8%、53.9%(14年)。台湾系の頂新集団を母体とする。日系大手との関係緊密。99年6月、サンヨー食品を大株主に迎え入れたほか、02年にアサヒビールや伊藤忠商事と合弁、05年にはカゴメと提携した。08年11月には、親会社が伊藤忠から20%の出資を取り付けている。

カルビーとは合弁解消。15年11月、合弁会社の権益を買い取り、完全子会社化する方針を表明した。取得価格などの詳細は明らかにしていない。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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