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【材料】あんしん保証---家賃の保証事業を展開、今後のシェア拡大余地が大きい


あんしん保証<7183>は賃貸物件(住宅、テナント等)の家賃を保証するサービスを手掛ける。筆頭株主はアイフルグループで同社株の39.0%保有。家賃を立替えて不動産管理会社に事前に支払う「ライフあんしんプラス」が主力サービス。不動産管理会社が同サービスの加盟店になれば家賃回収不能リスクがなくなり、入居者も連帯保証人不要で賃貸物件を借りることができる。なお、「ライフあんしんプラス」の事業モデルは不動産管理会社が加盟店となり、不動産管理会社が入居者に加入を勧める仕組み。同社は入居者から保証料を受け取り、不動産管理会社に集金代行手数料や斡旋インセンティブを支払う。

2016年3月期は前年比売上高が24.6%増の22.19億円、経常利益が同18.5%増の3.07億円を計画。新規入居件数(新たに保証引受に至った件数の合計)は、加盟店の新規開拓や既存加盟店との取引拡大などにより、前期比13.7%増と見込む。2月12日に発表した第3四半期累計決算は売上高が15.04億円、経常利益が1.28億円の着地。通期計画に対する進捗率が低いように見えるが、同社の収益は転勤・入学・卒業シーズンの1~3月に集中するため、進捗率に大きな懸念はないと考えられる。

現在、全国の借家管理物件数は578万戸あり、同社加盟店の管理戸数は216万戸。そのうちの同社サービスの利用件数は15万7000戸に過ぎず、サービスシェア拡大の余地は大きい。同社は2015年11月19日に東証マザーズ市場に新規上場したが、上場などで調達した資金約1億7000万円は、将来の保証残高の拡大を見据え、システムの能力増強に充てる計画。

《SF》

 提供:フィスコ

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