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【市況】<株式トピックス>=売買代金今年最低も自律反発の芽に注目

 22日の東京株式市場は朝方安く始まったものの、その後は押し目買いが入り切り返しに転じた。ただ上値では戻り待ちの売りも出て、後場はこの日の高値圏でもみあった。日経平均株価終値は、前週末比143円88銭高の1万6111円05銭と反発した。

 東証1部の売買代金が2兆581億円と今年最低水準まで落ち込んだことから。まさに相場格言の“閑散に売りなし”の状態で、市場関係者からはエネルギー不足を嘆く声も出ていた。

 大きな動きを繰り返した後、相場が次第に落ち着いてきて無風状態に近くなる時期がある。売買代金も減少傾向となり、どうしても弱気になりがちだが、そういう状況でうっかり売り込む愚を避けることを教えたのが“閑散に売りなし”だ。

 きょうの東証1部の業種別指数を見ると33業種中、27業種が前週末に比べてプラスで引けている。日経平均株価の力強さの感じられない推移や、売買代金の物足りなさと比べて全般の地合いには自律反発の芽が感じられる。(冨田康夫)


出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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