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【市況】明日の株式相場見通し=方向感を欠き手控え、先高期待感膨らまず

 あす(23日)の東京株式市場は、手掛かり材料の乏しいなか、売り買いともに手控えられ方向感に乏しい推移となりそうだ。ただ、外国為替市場の円相場や原油先物価格などの変動幅によっては波乱展開となることも予想される。

 市場関係者からは「きょうは、東証1部の売買代金が2兆581億円と今年最低水準まで落ち込んだ。これは、売り方の買い戻しにある程度一巡感が出ているものの、ここからの先高期待感が膨らんでいないため、模様眺めでエネルギーに乏しい地合いとなっている」との見方が出ていた。目先的には、2月1日高値1万7905円から12日安値の1万4865円までの下落幅の半値戻しに相当する1万6385円近辺が当面の上値メドとして意識されている。

 22日の東京株式市場は朝方安く始まったものの、その後は押し目買いが入り切り返しに転じた。ただ上値では戻り待ちの売りも出て、後場はこの日の高値圏でもみあった。日経平均株価終値は、前週末比143円88銭高の1万6111円05銭と反発した。

 日程面では、1月の民生用電子機器国内出荷実績に注目。海外では、米1月の中古住宅販売件数、米12月のS&Pケース・シラー住宅価格指数が焦点になる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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