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【市況】概況からBRICsを知ろう~ロシア株式市場は反落、米エネルギー情報局(EIA)の週報で原油在庫が増加し記録的な積み上がり


【ブラジル】ボベスパ指数 41543.41 +0.16%
19日のブラジル株式市場は反発。主要指標のボベスパ指数は前日比65.78ポイント高(+0.16%)の41543.41で取引を終えた。41070.88まで下落した後、41827.97まで上昇した。指数構成銘柄での値上がりは31、値下がりは29、変わらず1であった。

ブラジル政府が約58億ドル規模の歳出削減(一部凍結)案を発表したが、前年より小さい規模だったことで、市場は今年の財政目標を達成するには不十分との見方になり、ブラジル株の売りが先行したもよう。しかし、引けにかけては買い戻しがみられ、プラスに転じた。汚職捜査に関する一部報道を受けて、ルセフ政権の退陣につながればブラジルの現状が好転するとの連想が優勢になったもようだ。

【ロシア】MICEX指数 1793.37 -0.77%
19日のロシア株式市場は反落。主要指標のMICEX指数は、前日比13.84ポイント安(-0.77%)の1793.37で取引を終了した。1796.43から一時1778.96まで下落した。

前日ロシア株式市場の取引終了とともに発表された米エネルギー情報局(EIA)の週報(週次石油在庫統計)で、原油在庫が増加し、記録的な積み上がりになったことで状況が一変。ブレント原油先物は売りに転じており、19日には32ドル台まで下落したことがロシア株の強い下押し圧力になった。

【インド】SENSEX指数 23709.15 +0.25%

19日のインドSENSEX指数は3日続伸。前日比59.93ポイント高(+0.25%)の23709.15、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同19.00ポイント高(+0.26%)の7210.75で取引を終えた。

前日の終値近辺でもみ合った後は終盤に上げ幅を拡大させた。予算の拡大予想が好感された。ゴールドマン・サックス証券(GS)は最新リポートで、16年度の財政赤字上限が国内総生産(GDP)の3.9%(従来予想は3.5%)まで設定されると予測。また、HSBCも、16年度の財政赤字の目標上限がGDPの3.8%に引き上げられるとの見方を示した。

【中国本土】上海総合指数 2860.02 -0.10%

19日の上海総合指数は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は前日比2.87ポイント安(-0.10%)の2860.02ポイントと続落した。

業種別では、銀行株がさえない。北京銀行(601169/SH)が2.2%下落した。原油相場の先安感が強まるなか、エネルギー関連株も売られる。石油掘削サービスの中海油田服務(601808/SH)が1.4%安で引けた。海運株や産金株、インフラ関連株の一角も弱含んでいる。

《CS》

 提供:フィスコ

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