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【通貨】ユーロ週間見通し:伸び悩みか、3月追加緩和への思惑強まる


■軟調推移、ユーロ圏の金利先安観強まる

先週のユーロ・ドルは軟調推移。欧州中央銀行による3月追加緩和観測が広がったことや欧州諸国の債務問題に対する投資家の懸念が再浮上したことが要因。1.1200ドルを下回った後に短期筋などのユーロ売り・ドル買いが活発となり、ユーロの上値は重くなった。取引レンジは1.1067ドル-1.1261ドル。

■弱含みか、経済見通し悪化を意識した売りも

今週のユーロ・ドルは弱含みか。18日に公表された欧州中央銀行(ECB)理事会の議事要旨(1月開催分)には「経済見通しのリスクは下方」、「下方リスクに対し予防的な対応が好ましい」との見解が記されていた。ドラギECB総裁は物価安定を確保するために行動すると表明しており、3月追加緩和への市場の期待が大きく低下する状況ではないとみられる。

予想レンジ:1.0950ドル?1.1250ドル


■対円レートは続落、ユーロ圏の金利先安観台頭

先週のユーロは対円で続落。主要国の株価は上昇したが、ユーロ圏の金利先安観が台頭していることやドル・円相場がやや円高方向に振れたことが要因。原油価格がやや伸び悩んだことも円売り・ユーロ買いを抑制する一因となった。取引レンジは125円02銭-128円17銭。

■伸び悩みか、3月追加緩和への思惑強まる

今週のユーロ・円は伸び悩みか。欧州中央銀行(ECB)は3月の理事会で追加緩和を決定する可能性が高まっていることが要因。ドル・円相場に大きな動きがない場合でもユーロの上値は重くなりそうだ。何らかの要因でドル安・円高が進行した場合、ユーロは125円を大きく下回る可能性がある。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・22日:2月マークイット製造業PMI(予想:52.0、1月:52.3)
・22日:2月マークイットサービス業PMI(予想:53.6、1月:53.6)

予想レンジ:124円00銭-127円00銭

《FA》

 提供:フィスコ

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