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2016年02月19日16時43分

【特集】ヒマラヤ Research Memo(7):資本効率が高い経営によりROEが相対的に高い


■同業他社比較

一方、財務状況に関しては、大手2社の自己資本比率が50%以上で推移しているのに対して、ヒマラヤ<7514>は30%台となっており、財務体質面ではやや開きがある。これは有利子負債依存率(有利子負債÷総資産)が20%台と大手2社(2015年9月末実績でゼビオ0.3%、アルペン12.0%)に対して高い水準となっていることが影響している。ただし、上場企業の中で見れば自己資本比率が極端に見劣りするわけではない。また、ここ数年で見れば有利子負債依存度も低下傾向にあり、財務体質は着実に改善している。今後についても、中期新規出店ペースが年間10店舗強程度であり、出店経費に関しては期間損益で十分賄える見通しとなっている。このため、M&Aなど大きな資金需要が発生しない限り、有利子負債の水準としては現状レベル、もしくは改善が進むものと予想される。なお、当第1四半期の自己資本比率が30.9%と低下したように見えるが、これは第1四半期の業績が季節要因によって例年落ち込むためであり、前年同期との比較では1.2ポイント上昇している。

株主資本効率の観点で見れば、ROEではここ数年、大手2社が低下傾向となっているのに対して、ヒマラヤは8%前後の水準と最も高い水準を維持しており、大手2社よりも資本効率の高い経営ができているものとして評価される。

主な株価指標を見ると、今期予想PERに関してはアルペン、ゼビオが20倍台となっているのに対して同社は10倍弱の水準となっており、また、東証1部上場企業平均(約16倍)に対しても下回るなど相対的に割安な水準にあると言える。

当面は12月まで低調だった月次売上高が1月以降、どの程度回復してくるかが注目されるが、中期的に見れば2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、スポーツ用品の市場環境は堅調に推移するとみられ、同社の業績も出店拡大と総利益率の向上施策によって安定成長が見込まれ、PBRで1倍を割り込んでいる現在の株価水準はなお評価余地があると思われる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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