【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ナブテスコ、東京製鉄、旭化成、安川電
■ナブテスコ <6268> 2,273円 -108 円 (-4.5%) 本日終値
ナブテスコ<6268>が反落。野村証券は同社が18日に開催した決算説明会を受けリポートをリリース。15年12月期(12カ月換算)は営業減益となったものの、16年12月期には航空・油圧機器事業の収益性改善策や、産業用機器事業のM&A効果などで業績改善が見込まれると解説。業績予想を微修正し、セクターバリュエーションの低下を考慮して目標株価を2500円から2300円へ調整し、レーティングは「ニュートラル」を継続している。
■東京製鐵 <5423> 752円 -35 円 (-4.5%) 本日終値
東京製鉄<5423>が大幅安。前日まで4連騰を記録した反動もあるが、全体相場の軟調に引きずられただけではなく、同社が手掛けるH形鋼などの流通価格の下落が一段と進んでいることを嫌気するかたちで利食いが加速した。建設コストの高騰を背景とした設計変更などで工事の遅れが常態化していることから鉄骨加工業者の稼働率が低下、これがH形鋼の価格低下につながっており、足もとはほぼ3年ぶりの安値に落ち込んでいる状況にある。同社の16年3月期営業利益は前期比29%増の170億円が見込まれているが、H形鋼の本格的な需要回復は今夏以降との見方も強まるなかで、収益環境の逆風が再び意識されている。
■旭化成 <3407> 668.6円 -28.4 円 (-4.1%) 本日終値
三菱UFJモルガン・スタンレー証券が18日付で旭化成 <3407> の投資判断「ニュートラル(中立)」を継続し、目標株価を820円→720円に減額したことが売り材料視された。リポートでは、ケミカル、医薬・医療、エレクトロニクスの苦戦で17年3月期は営業減益になると報告。ケミカルはナフサクラッカーやSM(スチレンモノマー)の設備を停止する影響が響くと指摘。医薬・医療は薬価改定の影響とテリボンの価格引き下げ、エレクトロニクスは既存事業の不振などを減益の要因として挙げている。
■フジクラ <5803> 483円 -19 円 (-3.8%) 本日終値
フジクラ<5803>が反落。UBS証券では、景気減速、円高、スマートフォンの市場成熟化等もあり、業績には向かい風が吹いていると指摘。それでも、大手通信機器メーカーでのFPCのシェア拡大や欧州車向けハーネスのコスト削減浸透といったプラス効果など自助努力で挽回できる可能性もあるとみて、製品市場、同社のシェア等の趨勢は夏場頃に見えてくると解説。レーティング「ニュートラル」を継続、目標株価を700円から540円に引き下げている。
■安川電機 <6506> 1,264円 -43 円 (-3.3%) 本日終値
安川電機<6506>が反落。東海東京調査センターでは、引き続きスマートフォン関連向けサーボモーター、オイル&ガス向けインバーターなどの需要低迷が予想されるものの、半導体製造装置向けサーボモーターや自動車・一般産業向けロボットなどの需要は堅調に推移する見通しのため、全体で小幅増収を予想。足元で反発する材料に乏しいことやPERに割安感も出ていないことから、株式市場の動きを上回るような反発局面は想定していないとして、レーティング「ニュートラル」を継続。目標株価を1460円から1220円に引き下げている。
■イリソ電子工業 <6908> 4,660円 -150 円 (-3.1%) 本日終値
イリソ電子工業<6908>が反落。いちよし経済研究所が18日付で投資判断「B」を継続しつつ、フェアバリューを6500円から5500円へ引き下げたことが弱材料視されているようだ。第3四半期実績が想定を下回ったことから16年3月期の営業利益予想を72億円から68億円(前期比1.0%減、会社予想72億円)の減益予想へと下方修正したほか、円高の影響などを織り込み17年3月期を同85億円から75億円へ同じく下方修正したことが要因としている。
■前田工繊 <7821> 950円 -20 円 (-2.1%) 本日終値
前田工繊<7821>が3日ぶりに反落。岩井コスモ証券は、同社の16年9月期第1四半期業績について、公共土木工事受注が減少する厳しい事業環境が続いているものの、災害復興関連製品や景観資材の売り上げが堅調だったほか、自動車ホイール事業(BBSジャパン)の収益拡大により、2ケタの増収増益となったとリポートで紹介。第2四半期以降も堅調な業績推移が見込まれ、今期業績は会社計画を上回る最高益更新が予想されると解説。投資判断は最上位の「A」、目標株価は1350円を継続している。
■IHI <7013> 192円 -4 円 (-2.0%) 本日終値
IHI<7013>が反落。18日付で岡三証券がレーティング「中立」継続、目標株価を350円から200円へ引き下げた。会社側が2月2日に3度目の業績予想の下方修正をしたことをうけて同証券も16年3月期は通期連結営業利益で従来予想の480億円から会社側計画と同様の250億円(前期632億5300万円)へ、来期を805億円から580億円へ下方修正。17年3月期からは新たな中期経営計画がスタートする予定であるが、中長期的な視点で同社の業績を評価するためにも、リスク管理の徹底と採算改善策を示すことが足もとにおいて重要な課題と指摘している。
■堀場製作所 <6856> 3,585円 -70 円 (-1.9%) 本日終値
堀場製作所<6856>が反落。TIWでは、新中期経営計画では今期減益見通しとなっているものの、同社の競争力やシェアが低下している訳ではないと指摘。現在の株価は市場全体の影響もあり調整するも、今期減益を織り込んでも割安感が強いとの見方で、16年12月期営業利益は会社計画の175億円を上回る185億円と予想。レーティングを「2」から「2+」に引き上げている。
■ニッパツ <5991> 1,020円 -16 円 (-1.5%) 本日終値
ニッパツ<5991>が反落。TIWでは、中間時に下方修正した会社計画に対する遂行は順調で、海外主要のタイが低迷する中でも16年3月期は2ケタの営業増益が見込めると指摘。PC需要減少影響が厳しい精密部品事業でも、HDD用サスペンションの高付加価値製品比重増や精密部品の車載向け拡大などにより増益を確保していることが評価できるとして、自動車関連での受注増と合理化の進展、精密部品の安定成長により増益基調との見方を継続。レーティング「2+」を継続している。
■スマートバリュー <9417> 1,403円 +300 円 (+27.2%) ストップ高 本日終値
18日、スマバ <9417> [JQ]が日エンター <4829> と資本業務提携をしたと発表したことが買い材料視された。業務提携により、両社が持つノウハウを生かしIoT(モノのインターネット化)関連のサービスの企画、開発、共同提案などを実施することで、競争力の強化を図る。資本面では、日エンターは同社株の11万株(発行済み株式総数の4.86%)を取得し4位の株主になる。発表受けて、相乗効果の創出や業容拡大への期待感から買いが殺到した。株価は300円ストップ高の1403円買い気配。日エンターも続急騰している。
●ストップ高銘柄
くろがね工作所 <7997> 174円 +50 円 (+40.3%) ストップ高 本日終値
スマートバリュー <9417> 1,403円 +300 円 (+27.2%) ストップ高 本日終値
日本エンタープライズ <4829> 235円 +50 円 (+27.0%) ストップ高 本日終値
ショーケース <3909> 2,720円 +500 円 (+22.5%) ストップ高 本日終値
マイネット <3928> 4,030円 +700 円 (+21.0%) ストップ高 本日終値
など、9銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース
ナブテスコ<6268>が反落。野村証券は同社が18日に開催した決算説明会を受けリポートをリリース。15年12月期(12カ月換算)は営業減益となったものの、16年12月期には航空・油圧機器事業の収益性改善策や、産業用機器事業のM&A効果などで業績改善が見込まれると解説。業績予想を微修正し、セクターバリュエーションの低下を考慮して目標株価を2500円から2300円へ調整し、レーティングは「ニュートラル」を継続している。
■東京製鐵 <5423> 752円 -35 円 (-4.5%) 本日終値
東京製鉄<5423>が大幅安。前日まで4連騰を記録した反動もあるが、全体相場の軟調に引きずられただけではなく、同社が手掛けるH形鋼などの流通価格の下落が一段と進んでいることを嫌気するかたちで利食いが加速した。建設コストの高騰を背景とした設計変更などで工事の遅れが常態化していることから鉄骨加工業者の稼働率が低下、これがH形鋼の価格低下につながっており、足もとはほぼ3年ぶりの安値に落ち込んでいる状況にある。同社の16年3月期営業利益は前期比29%増の170億円が見込まれているが、H形鋼の本格的な需要回復は今夏以降との見方も強まるなかで、収益環境の逆風が再び意識されている。
■旭化成 <3407> 668.6円 -28.4 円 (-4.1%) 本日終値
三菱UFJモルガン・スタンレー証券が18日付で旭化成 <3407> の投資判断「ニュートラル(中立)」を継続し、目標株価を820円→720円に減額したことが売り材料視された。リポートでは、ケミカル、医薬・医療、エレクトロニクスの苦戦で17年3月期は営業減益になると報告。ケミカルはナフサクラッカーやSM(スチレンモノマー)の設備を停止する影響が響くと指摘。医薬・医療は薬価改定の影響とテリボンの価格引き下げ、エレクトロニクスは既存事業の不振などを減益の要因として挙げている。
■フジクラ <5803> 483円 -19 円 (-3.8%) 本日終値
フジクラ<5803>が反落。UBS証券では、景気減速、円高、スマートフォンの市場成熟化等もあり、業績には向かい風が吹いていると指摘。それでも、大手通信機器メーカーでのFPCのシェア拡大や欧州車向けハーネスのコスト削減浸透といったプラス効果など自助努力で挽回できる可能性もあるとみて、製品市場、同社のシェア等の趨勢は夏場頃に見えてくると解説。レーティング「ニュートラル」を継続、目標株価を700円から540円に引き下げている。
■安川電機 <6506> 1,264円 -43 円 (-3.3%) 本日終値
安川電機<6506>が反落。東海東京調査センターでは、引き続きスマートフォン関連向けサーボモーター、オイル&ガス向けインバーターなどの需要低迷が予想されるものの、半導体製造装置向けサーボモーターや自動車・一般産業向けロボットなどの需要は堅調に推移する見通しのため、全体で小幅増収を予想。足元で反発する材料に乏しいことやPERに割安感も出ていないことから、株式市場の動きを上回るような反発局面は想定していないとして、レーティング「ニュートラル」を継続。目標株価を1460円から1220円に引き下げている。
■イリソ電子工業 <6908> 4,660円 -150 円 (-3.1%) 本日終値
イリソ電子工業<6908>が反落。いちよし経済研究所が18日付で投資判断「B」を継続しつつ、フェアバリューを6500円から5500円へ引き下げたことが弱材料視されているようだ。第3四半期実績が想定を下回ったことから16年3月期の営業利益予想を72億円から68億円(前期比1.0%減、会社予想72億円)の減益予想へと下方修正したほか、円高の影響などを織り込み17年3月期を同85億円から75億円へ同じく下方修正したことが要因としている。
■前田工繊 <7821> 950円 -20 円 (-2.1%) 本日終値
前田工繊<7821>が3日ぶりに反落。岩井コスモ証券は、同社の16年9月期第1四半期業績について、公共土木工事受注が減少する厳しい事業環境が続いているものの、災害復興関連製品や景観資材の売り上げが堅調だったほか、自動車ホイール事業(BBSジャパン)の収益拡大により、2ケタの増収増益となったとリポートで紹介。第2四半期以降も堅調な業績推移が見込まれ、今期業績は会社計画を上回る最高益更新が予想されると解説。投資判断は最上位の「A」、目標株価は1350円を継続している。
■IHI <7013> 192円 -4 円 (-2.0%) 本日終値
IHI<7013>が反落。18日付で岡三証券がレーティング「中立」継続、目標株価を350円から200円へ引き下げた。会社側が2月2日に3度目の業績予想の下方修正をしたことをうけて同証券も16年3月期は通期連結営業利益で従来予想の480億円から会社側計画と同様の250億円(前期632億5300万円)へ、来期を805億円から580億円へ下方修正。17年3月期からは新たな中期経営計画がスタートする予定であるが、中長期的な視点で同社の業績を評価するためにも、リスク管理の徹底と採算改善策を示すことが足もとにおいて重要な課題と指摘している。
■堀場製作所 <6856> 3,585円 -70 円 (-1.9%) 本日終値
堀場製作所<6856>が反落。TIWでは、新中期経営計画では今期減益見通しとなっているものの、同社の競争力やシェアが低下している訳ではないと指摘。現在の株価は市場全体の影響もあり調整するも、今期減益を織り込んでも割安感が強いとの見方で、16年12月期営業利益は会社計画の175億円を上回る185億円と予想。レーティングを「2」から「2+」に引き上げている。
■ニッパツ <5991> 1,020円 -16 円 (-1.5%) 本日終値
ニッパツ<5991>が反落。TIWでは、中間時に下方修正した会社計画に対する遂行は順調で、海外主要のタイが低迷する中でも16年3月期は2ケタの営業増益が見込めると指摘。PC需要減少影響が厳しい精密部品事業でも、HDD用サスペンションの高付加価値製品比重増や精密部品の車載向け拡大などにより増益を確保していることが評価できるとして、自動車関連での受注増と合理化の進展、精密部品の安定成長により増益基調との見方を継続。レーティング「2+」を継続している。
■スマートバリュー <9417> 1,403円 +300 円 (+27.2%) ストップ高 本日終値
18日、スマバ <9417> [JQ]が日エンター <4829> と資本業務提携をしたと発表したことが買い材料視された。業務提携により、両社が持つノウハウを生かしIoT(モノのインターネット化)関連のサービスの企画、開発、共同提案などを実施することで、競争力の強化を図る。資本面では、日エンターは同社株の11万株(発行済み株式総数の4.86%)を取得し4位の株主になる。発表受けて、相乗効果の創出や業容拡大への期待感から買いが殺到した。株価は300円ストップ高の1403円買い気配。日エンターも続急騰している。
●ストップ高銘柄
くろがね工作所 <7997> 174円 +50 円 (+40.3%) ストップ高 本日終値
スマートバリュー <9417> 1,403円 +300 円 (+27.2%) ストップ高 本日終値
日本エンタープライズ <4829> 235円 +50 円 (+27.0%) ストップ高 本日終値
ショーケース <3909> 2,720円 +500 円 (+22.5%) ストップ高 本日終値
マイネット <3928> 4,030円 +700 円 (+21.0%) ストップ高 本日終値
など、9銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース