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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:東建物、ANAHD、日写印、トレンド

■東京建物 <8804>  1,273円  +38 円 (+3.1%)  11:30現在
 東京建物<8804>が続伸。クレディ・スイス証券では、17年12月期の資本効率上昇や既存の劣後ローンおよび劣後債の早期リファイナンスの可能性を織り込み始めると、同社の株価パフォーマンスは改善へ向かうと予想。16年12月期営業利益予想を318億円から351億円(会社計画は350億円、市場コンセンサスは331億円)に引き上げ、現状の株価は適正な水準と解説。レーティングを「アンダーパフォーム」から「ニュートラル」に、目標株価を1100円から1300円に引き上げている。

■カプコン <9697>  2,363円  +62 円 (+2.7%)  11:30現在
 カプコン<9697>が5日続伸。同社は18日にプレイステーション4向けタイトル「ストリートファイター5」を発売したことから、これに対する期待が高まっている。1月28日の第3四半期決算発表時には今16年3月期通期業績は売上高760億円(前期比18.2%増)、営業利益120億円(同13.4%増)と従来見通しを据え置いている。ストリートファイター5について、3月末までの販売期間が短く、期中の販売本数について慎重に見ていることから、販売動向次第では上振れ期待が高まりそうだ。

■ANAホールディングス <9202>  316.7円  +6.7 円 (+2.2%)  11:30現在
 ANAホールディングス<9202>が続伸。18日に日米航空交渉が決着し、羽田―米国便が1日8往復が12往復に拡大することで合意したことを受けて、国内航空会社に割り振られる6便のうち、ANAに4便を割り振る案が有力視されていることが好材料視されている。現在はない羽田とニューヨークなどへの米東海岸路線が今秋にも就航する見通しとなり、ビジネスや観光における利便性向上による業績への寄与が期待されている。

■ひらまつ <2764>  619円  +7 円 (+1.1%)  11:30現在
 ひらまつ<2764>が3日続伸。18日の取引終了後に自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入っている。上限を150万株(発行済み株数の3.09%)、または10億円とする自社株取得枠を設定した。資本効率の向上を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行、および株主への一層の利益還元を目的としている。取得期間は2月19日から3月31日まで。同時に、16年3月期の連結業績見通しについて、売上高を従来予想の121億円から117億3500万円(前期比3.6%増)へ、営業利益を30億2800万円から23億9600万円(同11.5%減)へ下方修正したが、織り込み済みとの見方から反応は限定的。本格的にスタートするホテル事業(3店舗)やレストラン事業(2店舗)の人員強化による人件費の増加や広告宣伝費などを含めた開業費が想定を上回ったことが要因としている。

■ライオン <4912>  1,186円  +7 円 (+0.6%)  11:30現在
 ライオン<4912>が堅調。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が18日付でレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエート」へ、目標株価を1000円から1300円に引き上げた。国内、海外におけるオーラルケアのブランド力上昇や市場単価上昇の享受による収益性改善、パーソナルケア拡販と中国ECの拡大による海外事業成長の進展などを評価。今16年12月期は通期連結営業利益で会社側計画の180億円(前期実績163億7400万円)に対して従来予想の167億円から190億円へ、来期予想を181億円から209億円へ引き上げている。

■日本写真印刷 <7915>  1,693円  -371 円 (-18.0%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 18日、日写印 <7915> が200億円のユーロ円建て新株予約権付き社債(転換社債=CB)を発行すると発表したことが売り材料。転換価格は2209円で、発行済み株式総数に対する潜在株式数の比率は21.1%になる見込みで、将来的な株式価値の希薄化や株式需給の悪化を警戒する売りが向かった。調達資金のうち120億円は、ベルギーのARメタライジング買収時の短期借入金の返済、残額はM&A関連資金に充てる。

■トレンドマイクロ <4704>  3,660円  -520 円 (-12.4%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 トレンドマイクロ<4704>がマドを大きく開けて急落。前日に発表された15年12月期連結決算の中身と16年12月期の業績見通しが売り手掛かり材料となった。同社が発表した16年12月期の営業利益予想は273億円(11.9%減)で2ケタの減益となり、売りのきっかけとなった。三菱UFJモルガン・スタンレー証券のリリースしたリポートでは、「2015年12月決算:ネガティブ、ファンダメンタルズ良好も2ケタ営業利益減益計画発表」と紹介、野村証券では「法人中心に好調な需要トレンドは不変、のれん除くベースでは増益」とリポートで紹介、投資判断は「バイ」を継続し、目標株価は5600円から5400円へ調整している。またSMBC日興証券ではトレンドマイクロの決算発表を受けてリリースしたリポートで、「個人向けは縮小見通し、企業向けは費用先行、利益は伸び難い」として投資評価「3」、目標株価3300円を継続すると紹介している。

■国際石油開発帝石 <1605>  860.5円  -96.1 円 (-10.1%)  11:30現在  東証1部 下落率3位
 国際石油開発帝石<1605>が昨年来安値更新。野村証券では、現行株価は足元の油価低迷が長期化した場合のキャッシュフローを反映しているため、油価の底入れを織り込んでいないと指摘。世界需要拡大や米国減産により原油の需給ギャップが縮小し、早ければ16年後半に油価が底入れする可能性があると解説。中長期的にはIchthysの利益寄与などが見込めることから、株価は割安との見方で、レーティング「バイ」を継続。目標株価は1780円から1290円に引き下げている。

■エイチ・アイ・エス <9603>  3,155円  -270 円 (-7.9%)  11:30現在  東証1部 下落率6位
 エイチ・アイ・エス<9603>は急反落。18日の取引終了後に発表した子会社ハウステンボスの第1四半期(10~12月)決算で営業利益が前年同期比8.7%減となったことから、連結業績への影響を懸念した売りが出ているようだ。前期に実施した大阪城でのイルミネーションイベントを今期は実施しなかったことから、入場者数が前年同期比2.7%減となったことが響いた。なお、ハウステンボスはHISの連結営業利益の半分近くを占めている。

■村田製作所 <6981>  13,420円  -675 円 (-4.8%)  11:30現在
 村田製作所<6981>、アルプス電気<6770>、フォスター電機<6794>など電子部品株が大幅安。いずれも前日まで4日続伸と底入れ足をみせていたが、きょうは全体相場急反落を受けて目先筋の利益確定を急ぐ動きが表面化した。外国為替市場で円買いの動きが強まり、足もとは1ドル=112円台後半と再び円高傾向が強まっている。また、中国でのスマートフォン需要の減速も意識され、17年3月期は減益の可能性も視野に入るだけに、戻り足にも勢いが伴っていない。

■安川電機 <6506>  1,251円  -56 円 (-4.3%)  11:30現在
 安川電機<6506>が反落。東海東京調査センターでは、引き続きスマートフォン関連向けサーボモーター、オイル&ガス向けインバーターなどの需要低迷が予想されるものの、半導体製造装置向けサーボモーターや自動車・一般産業向けロボットなどの需要は堅調に推移する見通しのため、全体で小幅増収を予想。足元で反発する材料に乏しいことやPERに割安感も出ていないことから、株式市場の動きを上回るような反発局面は想定していないとして、レーティング「ニュートラル」を継続。目標株価を1460円から1220円に引き下げている。

■旭化成 <3407>  668円  -29 円 (-4.2%)  11:30現在
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が18日付で旭化成 <3407> の投資判断「ニュートラル(中立)」を継続し、目標株価を820円→720円に減額したことが売り材料視された。リポートでは、ケミカル、医薬・医療、エレクトロニクスの苦戦で17年3月期は営業減益になると報告。ケミカルはナフサクラッカーやSM(スチレンモノマー)の設備を停止する影響が響くと指摘。医薬・医療は薬価改定の影響とテリボンの価格引き下げ、エレクトロニクスは既存事業の不振などを減益の要因として挙げている。

■IHI <7013>  189円  -7 円 (-3.6%)  11:30現在
 IHI<7013>が反落。18日付で岡三証券がレーティング「中立」継続、目標株価を350円から200円へ引き下げた。会社側が2月2日に3度目の業績予想の下方修正をしたことをうけて同証券も16年3月期は通期連結営業利益で従来予想の480億円から会社側計画と同様の250億円(前期632億5300万円)へ、来期を805億円から580億円へ下方修正。17年3月期からは新たな中期経営計画がスタートする予定であるが、中長期的な視点で同社の業績を評価するためにも、リスク管理の徹底と採算改善策を示すことが足もとにおいて重要な課題と指摘している。

■スマートバリュー <9417>  1,403円  +300 円 (+27.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 18日、スマバ <9417> [JQ]が日エンター <4829> と資本業務提携をしたと発表したことが買い材料視された。業務提携により、両社が持つノウハウを生かしIoT(モノのインターネット化)関連のサービスの企画、開発、共同提案などを実施することで、競争力の強化を図る。資本面では、日エンターは同社株の11万株(発行済み株式総数の4.86%)を取得し4位の株主になる。発表受けて、相乗効果の創出や業容拡大への期待感から買いが殺到した。株価は300円ストップ高の1403円買い気配。日エンターも続急騰している。

●ストップ高銘柄
 くろがね工作所 <7997>  174円  +50 円 (+40.3%) ストップ高   11:30現在
 スマートバリュー <9417>  1,403円  +300 円 (+27.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 日本エンタープライズ <4829>  235円  +50 円 (+27.0%) ストップ高   11:30現在
 ショーケース <3909>  2,720円  +500 円 (+22.5%) ストップ高   11:30現在
 マイネット <3928>  4,030円  +700 円 (+21.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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